「はぁ…はぁ……はぁ…。
美味しい…だなんて…。そんな事は…。」
生まれて初めてのフェラチオと口内射精を経験した私。
上下のファスナーはお腹のところに集まり、ワンピースは上も下も大きく開かれ、肩からズリ落ちそうな程に開かれ、大きく開いた股は紐のように束ねられたパンティを割れ目に食い込ませた姿を晒したまま…。
『飲んじゃった…男の人の精液…。一輝さんのじゃないのに…他の男の人の精液が…私の身体の中に…。』
口元は溢れ出した涎が糸を引きながら滴る程に濡れ乱れ、息も絶え絶えにと言った様相に見出している。
そんな惨めな私を更に追い込むような気持ち悪い男性の言葉に従い、再び固さを失わない塊に口づけするように唇を這わせ、まだ外に放出されきっていない残りの精液を吸いだすように舐め取る。
「えっ…!?しゅっ…主人には…そんな…。」
夫には知られたくないという意思を読み取られたのか…私の心を抉るような言葉で私に追い打ちをかける男性の顔を見あげて、不安そうな色を浮かべた表情を見せてしまうと、私を見つめながらニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべる男性。
『イヤらしい笑い方…こんなにイヤらしい目で見られるなんて…。』
嫌悪すべき対象であるものの、なぜか向けられる卑猥な視線に身体が熱く火照るような感覚にとらわれる。
そんな私に手渡された丸めた赤い布切れ。ようやくブラを返してもらうと、慌ててブラを着けると、カウンター横の通路での写真を撮る。
サイトへの投稿も済ませると、よろめく足取りでブースへと戻っていく…。
『なんで…。なんであんなオジサンのおちんちんを…。
一輝さんのおちんちんだって…あんな事したことないのに…。』
頭の中に夫への申し訳なさが拡がる。
と、同時にあの男性が言っていた言葉…『新たな秘密…旦那さんかなりショックを…。』
忌まわしいとも言うべき醜い男性の声が響き渡る…。
頭を左右に大きく振り、記憶からその声色を追い出そうとすればするほど…『気持ちよかった…奥さんのフェラチオ…またよろしく頼む…。』そんな言葉まで引き連れて、記憶の中に蘇ってくる…。
『私のフェラチオが…気持ちよかった…?始めてしたのに…気持ちよかっただなんて…。』
何故か褒められた時の安堵のような感情が湧き上がり、苦悶の表情を浮かべていたであろう自分自身のみだらな行為を思い浮かべてしまうと、身体中に疼きのような感覚が戻り、下着を回収できた報告に対するサイトの反応が気になった…。
『トラブル…?ダメ…詳細に報告なんて…一輝さんも見てるんだから…そんな事…言えない…。』
サイトからの報告を迫るコメントに抗うような言葉を呟き、なんと報告したら良いか迷う間にも次々にコメントが上がり、再びあの男性からのコメントが…。
『大人のおもちゃ…!?そんなの持ってない…。持ってるはずない…。』
世間知らずの真面目な主婦であっても、大人のおもちゃぐらいは知っていた。
そんな道具は欲求不満の淫らな女が使うものだと軽蔑してきたはずのもの…。
自慰行為すら恥ずべき行為だと考えていた私には無縁の存在だと思っていた。
無言で固まる私に夫からのメールか届き、その言葉の通りカバンの中を確認すると…。
『なにコレ!?なんでこんなものが!?』
カバンの中から取り出した数々の淫具。
目の前に並ぶ奇抜な色と、グロテスクな形…。初めて実物を目にした私は興味深げに見つめてしまう…。
『なんでこんなにエッチなおもちゃが…。』
夫が仕込んだのだろう…。ここでおもちゃを使っての自慰行為を望んでいたのだろう…。
そんな思考に至ることは難しいことではなかった。
夫が仕込んだ玩具、サイトから求められる言葉…。その両方がひとつに繋がっていく不思議を感じながらも、その淫らな波に飲み込まれようとしている…。
《特に…トラブルとかは…。
ただ…隠した場所にブラが無くて…。フロントに届いてないか聞きに行きました…。
フロントの男性は…気持ち悪い笑みを浮かべながら私を見て…。
『届いてるよ…。』と…。返してほしかったら…あんたの物か確認するからおっぱいを見せろと…。届いたブラと…今穿いているパンティがお揃いなら…この落とし物はあんたの物だと…。
ノーブラの証拠とパンティを見せろと言われて…おっぱいと…パンティを見せてきました…。》
フェラチオした事は内緒にしたまま、実際にあった事を正直に告白した。
そして…玩具をテーブルに並べると写真を撮りる…。
《玩具は…このくらい…。》
短いコメントと共にサイトにアップする。
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