あり得ないほどの羞恥の責めから解放された私は、ふらふらしながらブースに戻った。
目の前にはパソコンのモニター。
スリープしている画面は暗く色を失っていた。
椅子に崩れ落ちるように身体を投げ出すと、瞼を閉じ乱れた息を整える。
『なんだったの…?あんなに…。あんなに恥ずかしいこと…。』
3人の男性に囲まれ、ほとんど脱がされたような半裸の私は、左右の男性の塊を握りしめ、背後からはガニ股に開いた股間を熱い塊で擦り上げられていた。
自ら求めるように口を開いた膣の入口。
今にも入りそうな…いや…ほんの少し…先端が侵入してしまったような感覚の直後、弾かれたように暴れ出した塊はその勢いのまま膨らみを増した突起に叩きつけられるように刺激を与える。
その繰り返しに私の中の理性と言う正義は完全に崩壊し、何度となくイキ果て、左右の男性とのキスを拒むどころか、舌を絡め合いながら口角から涎を滴らせる事を気にすることもない。
まるでそれを求めるかのように自ら男性に顔を寄せ、蕩けた表情潤んだ瞳、半開きの口から舌先を突き出して…。
『あんなに激しいなんて…私が知ってるものとは…違った…。』
夫との行為が全てだと思っていた私にとって、3人からの責めはあり得ない刺激となって身体に刻み込まれていた。
『はぁ…気持ちよかった…。』
思わず心の中の呟きと言えども、本音を漏らしてしまったことに、ハッとして閉じていた瞼を開き、凭れていた身体を起こした。
『なんてことを…私ったら…。』
夫への背徳や罪悪感、夫と顔を合わせて話をする事もままならない状況の中で、夫の本意を知る術もない。
『どうしたらいいの…?あなたは…楽しめているの…?』
やり過ぎなのか…まだ足りないのか…それすらわからず戸惑う私。
それでも頭の中では先程の責めが記憶から消え失せるどころか、更に鮮明に際立っていく…。
嫌々握らされていた塊をいつの間にか自ら握りしめ、溢れ出した汁に手を汚すことも気にせず扱いてしまった…。
膣の入り口を擦る塊を中へと導くようにお尻を突き出してしまった…。
頭の中に広がる記憶に全身をブルっと震わせて現実に引き戻される。
それを嫌悪だと思いたい意識を置き去りにして、快楽に溺れるほどの刺激に身を任せていた事を改めて私に知らしめる震え…。
『私…こんなにエッチだったなんて…。
このまま…私…どうなっちゃうの…?』
ふとサイトのことが気になった。
暗く落ちたモニターに彩りが蘇る…。
『やっぱり…イッちゃったの…バレてる…。』
ライブ配信を見た傍観者は口々に『イッた…?』とコメントをあげていた。
自分自身の姿をみたわけでもない。快楽に溺れていただろうその時の仕草や様子など詳しく覚えているわけでもない…。
何度となくイかされてしまった私は、イキ果てる姿を見られてしまった羞恥に再び身体が火照り始める…。
そこにタイミングを見計らったかのように例の男性からコメントが…。
『下着を回収…?そっ…そうだった…下着を隠してたんだった…。』
3人から与えられる濃厚な刺激に酔いしれていた私は、下着を隠していたことすら忘れかけていた。
夫が今日の為にと買ってくれた透ける下着。それを簡単に手放してしまうのは申し訳ない気持ちもあった。
『回収…行かなくちゃ…。あるよね…?まだあそこに…。』
ワンピースを元通りに戻してみるものの、ファスナーを閉めたことで身体に張りつくサイズ感のワンピースは、逆に胸の膨らみと突起を際立たせるように身体を締めつけた。
『あれ…?確かこの本だったはず…。』
環境に特化したネイチャー系の雑誌を手に取り、挟み込んだブラを探すものの、そこからは無くなっていた…。
『うそっ…この本だよ…絶対この本に隠したのに…。
無い…。無くなってる…。どうしよう…。
えっ…!?じゃあパンティは…!?』
ブラを紛失してしまったことに焦りながら、慌ててもう一冊の雑誌のところに急ぐ。
『こっ…コレだよね…。』
閲覧してそこに映る女性達に驚愕と憧れのような表情を浮かべたあの露出系の雑誌。
手に取るとすぐにパサッと何かが落ちた。
『えっ…!?なに…!?』
小さなビニール袋に入った赤い何かが床に舞い落ちた…。
『コレって…まさか私の…。』
床から拾い上げた袋。恐る恐る縛られた口を開くと中からムワッと異臭が漂い…。
『うっ…うそっ…。』
その香りは夫との行為のあと、夫がゴムを外した瞬間に部屋の中に漂うあの香りと同じだった。
それが男性の欲望を吐き出したものだと瞬時に理解する…。
『やだっ…。』
気持ち悪いと思いながらも、中から下着を取り出すと拡げて確認すると…。
『いやっ…私のパンティに…アレがベットリ…。コレって…やっぱり…男性の精液だよね…。
どうしよう…こんなに汚されちゃって…。
まさかこんなの…履けないよ…。』
回収した下着を身に着けて写真を撮らないとペナルティが与えられてしまう。
ブラは無くなりパンティは精液まみれ…。
どちらも身に着ける事ができない…。
『どうしよう…。』
焦る意識ではペナルティを回避する方法など思い浮かぶわけもなく…夫に助けを求める事に…。
《ねぇ…あなた…。ブラ…無くなっちゃった…どうしよう…。パンティはあったけど…。》
夫にメールを送りながらも、夫ではない他人に汚された下着を手に、まるでその香りに惹き寄せれるかのように、汚されたクロッチに鼻先を近づけていく…。
『くっ…臭いのに…なんでだろう…。』
悪臭だと言うのに…嫌悪すべき存在であるというのに…。
何故かその香りを淫靡にとらえてしまう…。
そして夫には…精液で汚されている事は伝えないまま…。
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