「くっ…うぅ…はぁ…はぁ…はぁ…。」
ブースの中へ逃げ込むように飛び込んだ私。肩を揺らすほどに乱れる呼吸は、足早にブースに戻ったからなのか…。
『そう思いたい…そうでなければ私は…。』
見知らぬ男性の言葉に従い、見知らぬ男性に覗かれる視線の前で、下着を脱いでしまったのだから…しかも一度…全裸になり身体に施された恥ずかしい落書きまでも…。
『あぁ…私…なんてことを…。』
隠れて覗いていた男性のゴソゴソとしながらも目を丸くして驚いたような表情を思い出すと、身体中がカーっと熱く火照る。
それと同時に身体の芯は疼くようなむず痒さに苛まれ、太ももを伝う熱い滴り…。
『はぁ…はぁ…はぁ…。』
夫以外の男性に始めて見せてしまった裸体。覗かれているとわかっていながら下着を脱ぎワンピースを脱ぎ、全裸を晒してしまった異常な私の行動。
『こんな事…しちゃダメなのに…。下着を脱いで…置いてくるだけのはずだったのに…。』
そう…指示されたことは下着を脱いで置いてくる事…誰にも見つからないように本棚のところで下着を脱ぎ、本棚の何処かへ下着を置いてきなさいと言われただけ…。
『なのに…。なのに私…。あのオジサンに…後をつけられてるってわかってたのに…。
隠れて覗いてることも…わかってたのに…。』
下着を脱ぐ姿を晒し、ワンピースの袖から腕を抜かなくてはブラが外せないとしても、何も全てを脱ぎ去らずとも羽織るように肩に掛けて隠しながら外すこともできたはず…。
『そうだよ…何も…全部脱がなくても…ブラは外せたのに…。
なのに私…あのオジサンの目の前で…ワンピースも脱いで…全裸になっちゃうなんて…。』
自分の行動を思い返し、覗き込む男性の姿を思い浮かべると身体の昂りはさらに増していく…。
『こんなにイヤらしい命令…されちゃって…私…この後…どうなっちゃうの…?
もっとイヤらしい命令…されちゃったら…。どうしよう…。』
心の中は乱れていた。自分自身の行動はもとより、この先の展開が気掛かりでなく、鼓動の高鳴りはブースの中に響いてしまっているのではないかと思うほどに…。
目の前のパソコンのモニターはスリープし黒く光を失っている。
それ故に薄明かりに照らされた私の姿がボンヤリと映り込んで見えた。
それでも胸の膨らみにはブラウスを持ち上げるほどの突起が見て取れる。
『こんなにイヤらしい格好…。』
慌てながらもしっかりとファスナーを閉じた姿を見つめ、ゆっくりとファスナーを下ろしていく…。
胸の谷間が現れ、その下まで開いて、今度は下からファスナーを持ち上げる。
股下0センチ…その上まで引き上げると産毛程度の陰毛と隠しきれない縦に走る筋が…。
『下着…つけてないなんて…こんな格好で歩くなんて…。』
先程までそこにあった真っ赤な布の姿はなく、下着の役目も果たさないほどの薄い布切れが無いだけで、あまりにも頼りない現実を味わう…。
と、同時に開放感のような感覚までも湧き上がるように…。
《指示された通り…本棚のあるところで…下着を脱いで…ブラと…パンティ…別々の本の間に…隠してきました…。》
短いコメントと実行した証拠と言わんばかりに、ブースの中で自撮りした浮き出る乳首もチラッと見える剥き出しの股間も写る写真をサイトにアップする。
どんどん淫らに堕とされていく私。
見知らぬ男性からの指示に従う事を夫はどう感じているのか…怒ってはいないのか…。
突然気になった私は夫へメールを送る。
〘ねぇ…あなた…。下着まで脱がされちゃったけど…これでホントにいいの…?
サイトの写真見たでしょう…?
これ以上…指示を受けたら…私…次はどんな事させられちゃうんだろう…。
それに…場所を特定したって人…ホントに来ちゃうかも…こんな格好してたら…すぐにバレちゃうよ…。
まだやるの…?これ以上続けたら…私がサイトで指示を受けてる女だって…バレちゃうよ…?〙
不安そうな文章を送って夫の考えを確かめるように…。
もうやめようと言われたならその言葉に従う…。
まだ大丈夫…もう少し…。そう言われたなら…夫に言われたから…と…言い訳ができる…。
そんなズルい意識が働いていたのかもしれない…。
【私もなかなか来られない時があるので…お気になさらず…。
もっとイヤらしく…ですか…?
では…ペガサスさんの指示に従いますね…(笑)】
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