「思ったよりレスポンスが早い…。
どうやら冗談や勢いだけじゃない、本当に考えてる…ってところか…。」
いつの間にかレスは削除され、遊び半分での書き込みかと思っていたが、それほどの間もなくメールの通知が入る。
見覚えのないアドレス。
しかし、内容を確認すれば先程の書き込みの女性だということはすぐに分かった。
『申し訳ありません。
本当にご連絡があるとは思っていませんでした。
どうやら、冗談やお遊びで考えている訳ではなさそうですね。
ご存知かどうかは分かりませんが、貴女の言葉を借りると、私の調教と言うのは必ずしも快感に起因するものばかりではありません。
あるべき姿への回帰、だと考えています。
その、あるべき姿、は必ずしも人であるとは限らない。
時には、人としての尊厳を踏み躙られ、女ではなく雌に成り下がる。
と同時に、今回、貴女があのサイトで私を知ったように、次の貴女となる女の撒き餌も担うことになる。
貴女とご主人の関係を崩壊させるつもりはありませんし、不特定多数に貴女の情報を漏らし、社会的な死を与えるような真似は致しません。
しかしながら、前述したように、次の貴女の撒き餌であり、贄でもある貴女に、秘密厳守を強制させる言われはありません。
あくまで私のポリシーの問題。
そこへの理解が及ばないようであれば、この話は白紙…。
いえ、始まらないのもの思ってください。
それだけ、軽い話ではないということ。
熟考の上、改めてお返事をください。』
男にとっては魅力的な話。
しかし、初めから女の言い分を聞き入れるスタンスでことを始めてしまえば、要所でそうなる可能性が出る。
我儘に付き合う気は無い。
堕落、失墜…。
現状を脅かす可能性があることを求めている自覚が欠片でも無ければ、話は始まらないからだ。
「こんな所かな…。
さぁ、覚悟を聞かせてください。」
【ありがとうございます。
概ね理解出来ました。
プロフィールに関しては、少し年上。
容姿が良い、と言うよりは、夫には無い包容力を感じさせつつも、どこか逆らうことを許さない雰囲気を醸し出しているような男。
物腰は柔らかく、口調も丁寧ではありながら、要所では躊躇もない。
そんな男を考えています。
一応、タイトルスレの記載内容や【】内でのお返事でいただいている内容は、物語の中ではまだやり取りしていない事になると思うので、改めてお聞きする描写もあるかもしれませんが、その際はコピーしてご使用頂いても構いませんので、御手数ですが宜しくお願い致します。
レスのテンポは気になさらず、焦ってもいいものは描きにくいかと思いますので。
その他気になる点は何なりとお聞きください。】
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