「うん‥」
本を見ながら相槌を打つ弥生。
余程気に入ったのだろう。
続きに夢中になっている。
‥‥
仕事をしながら弥生の方を眺める貴方。
あれからずっと読み耽っている様だ。
右肩からやや本棚へもたれ掛かり、左足をクロスして本の世界へと旅立っている。
だらしないとは言えない姿勢。アンニュイでメランコリーな雰囲気の少女には似つかわしい佇まい。
スッ‥ キュッ‥ スッ‥
時折重心移動で脚を入れ換え、開いて直立姿勢になる‥ かと思えばまた本棚へもたれ掛かってアンニュイな体勢へ‥
叱る大人もいそうな中、どこか可愛らしさを漂わせる少女‥
~~!!‥‥
学生時代、放課後の校舎‥
貴方が図書室へ足を踏み入れた時、たまに見かける女子の後ろ姿‥
~~!!!‥
(パラッ‥ パラッ‥)
一瞬光景が別次元にクロスオーバーし、また現在に戻る。
貴方の目には知人から預かった娘の後ろ姿が写っている。そう、あの子は‥ずっと年が離れた知人の娘なのだ‥
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