「…。
あ、あぁ…、そうだよ…?
男の子だったら、ぱんつが見えてる、とか…食い込んでる…なんて、気にしないってもんさ…。」
変態的な妄想を正当化したような物言いで自ら口にしておきながら、有砂のレスポンスに魅入ってしまい、聞き入ってしまい、一瞬返答が遅れてしまう。
ハッとしたように慌てて言葉を返しながらも、瞬きすら惜しいと感じるほどにその様子を見つめたままは変わらず。
ベッドの柔らかさで上下するマット…その上で靴紐を結んでいる少女を眺める。
後にも先にもそんな状況などあり得ないだろうという状況を目の当たりにしている。
興奮は当然として、もはや感動に近い至福の時間。
きっかけこそ怪しさしかないアプローチだったが、ここまで都合よく事が運ぶとは…。
元来の性格もあるのだろうが、多少の家庭環境もあるのだろう。
こんなところに来ても父親の存在を口にする当たり、年頃でも父親との関係性も悪くはなさそうだと想像できる。
しかし、自分は男だと思っているとはいえ、見知らぬ父親と同じ年の男に、ぱんつを…下着を覗かれている状態で父親の話をする…。
父親の存在なんてものは、恋人や友人などであるかどうかを問わず、もっとも煙たく感じてしまう存在。
本当に、現状をリスキーだと、自分の行動をリスキーだとは思っていないのだろう。
(感謝…ですよ…お父さん…。
こんな、美味しい女の子…、に育ててくれて…。)
堪能する…、心の奥底で湧き上がる邪な決意…を持ったところで、何となく有砂の父親に感謝していた。
「良いよ…ゆっくりやるといい。
リラックスしてしないと、日常っぽさが出なくなっちゃうからね…?
靴紐を結ぶように言われたんじゃない。
靴紐を結んでいるところに、たまたま私が出くわしただけ…なんだから…。
そんな様子に気づいて…、何か感じることがあるかどうかを確認する為に…、やってもらってるんだからね…?」
インターバルを挟みながら、より自然な流れの中で片方ずつの靴紐結びを堪能する男。
靴紐結びを堪能する…、何という意味の分からない表現だろうか。
「痛いなら…その食い込みを無理に我慢する必要はないけどね…?
違和感がある程度、なら、慣れちゃえばそんなものだって、身体に馴染むだけ…。
お尻の割れ目に、ぱんつが食い込んだって…、吸い込まれたって…へっちゃらだろ…?
男の子だったら…さ?」
双方共に下着が食い込んでいる…。
もはやTバックに近い状態がスカートの中で繰り広げられている…ということだろうか。
見たい…、見たい…、見たい…。
欲望が理性を凌駕していく。
楽し気に話す少女の前で、こっそりと股間を起き上がらせた情けない男。
男の頭の位置は、靴紐を結び始めた時より少し低い位置にいた。
覗きたい欲に負けて、前傾していき少しずつ低い位置に移動していたのだ。
「ぱんつがしっかり食い込んでいる感じはどうだい…?痛いかい…?」
レコーダーの存在を確認しながら、いずれ自身の宝として手にしようと考えていた。
有砂の口から返ってくる、言葉という宝を得に行く。
【正直、自分が勝ち得たものを、誰かに見せる、聞かせるなんてことはしたくはなかったですよね。
自分だけの、有砂の仰るように宝物ですからね‥‥。
とはいえ、この状況だと、宝物はボイスではなく、有砂さん自身という感じですが。】
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