「あんまり若い子と話す機会もないからね…。
さぁ、どうぞ。
座るところないと思うから、ベッドにでも座ってくれるかい?
ごめんね。」
殺風景な室内。
椅子のようなものもなければ、当然ソファなどもない。
有砂をベッドに座るように促すと、自分は床に腰を下ろしコーヒーを手渡す。
室内にはローテーブルにPCが一台。
壁際にはテレビが備え付けてある。
「さみしいもんさ。
誰もいない家に帰って来るっていうのはね。
君ぐらいの歳の子はみんな、早く一人暮らしをしたいって思うのかな…?」
きょろきょろ室内を見回す有砂にそんな言葉をかけながら。
「時間もないし、早速本題に入っていくけど…、
やっぱり、よく聞く女の子が感じる恥ずかしさ…とかっていうのはあまり感じないのかい…?
その…、スカートを捲られて恥ずかしい、とか、パンツを見られたくない…とかさ。」
意を決したように口にしていく男。
いきなりにも感じたが、時間も時間。
この好機を逃せば次の機会はないかもしれないのだ。
インタビューのような形で問いかけることを始め、失敗に終わったとしてもきっと忘れられない体験になる。
そんな期待に満ちた妄想が脳内に広がっていく。
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