「ほぉ……、と、東西だったのか…。」
とってつけたように大学名前を、付け足す。
当然だ…、感心したのは大学がそこだったからではなく、「聞いてもいない」性体験の有無まで応えてくれたからだ。
もちろん、気にはなっていた。
しかし、いくら厳しい面接だからと言っていきなりそこまでは…、そう思って手前で推し留まっていたのだ。
それをあろうことか、赤面を晒しながらも赤裸々に応えてくる碧。
聞かれたと勘違いしたのか…?
それとも、採用されるために積極的に応えた結果なのか…。
確かめる…、それだけでも興奮できそうだ。
男は目の前に極上の獲物でも捉えたかのように心が昂っていくのを感じていた。
「でも良い返事だ。
ちゃんと聞かれたことを誤魔化さず、率直に応える。
なかなかできないんだよ…、恥ずかしがったり、もじもじしたり…。
最近の子はなかなか受け答えができなくて困ってたんだが、碧ちゃんは大丈夫みたいだね…。
このまま面接を続けていっても大丈夫そうだ。
そういえば、さっき経験…って言ってたけど…何の経験かな…?
ごめん、質問事項になかったから…詳しく教えてくれるかい…?
性交渉…の事かな…?それとも自慰…?あぁ、自慰っていうのはおなにー…の事なんだけど…。」
少しやり過ぎたか…?
興味が先行して、聞きすぎてしまった感を感じる男。
しかし、いきなり経験の有無を答えるような子だ…、きっと…。
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