ちさと「何か用でしょうか?・・・少し良いですか?」
その男の顔を見て、宅澤だとすぐにわかった。
身構え、警察手帳をかざし、職質をしようとする。
宅澤「いや、待って待って。別に何かしようって訳じゃないから」
慌てて取り繕っているが、更に不信感を募らせる。
無線に手をやり警戒心を解こうともしない
宅澤「いや、ちょっと婦警さんに聞きたいことがあってさ・・・」
ちさと「な、なんでしょうか?」
尚も身構えるが、へりくだる様に近付いてきて・・・・。
宅澤「いやね、警察って“いやらしいタトゥー”が入っていても就けるのかなって思ってさ」
不敵な笑みを浮かべながら、私の様子を伺っている・・・。
完全に呪縛は解いたはず・・・あの頃の私じゃ無い・・・。
そう思っていたが、タトゥーの事を言われて動揺し始める。
ちさと「も、もうあの時の・・・私じゃ無いのよ、逮捕する事だって出来るんだから・・・」
蛇に睨まれた蛙の様に、フリーズしてしまう・・・。
その上、お腹のあのタトゥーが熱くなった気がした・・・。
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