私の瞳は無意識に潤み、物欲しそうな表情に変わってしまう。
だけど、歯を食いしばって首を振る・・・。
その仕草からは、立ち直った真っ当な理性を呼び覚まされた淫欲に
少しずつ蝕まれているようだった・・・。
その様子は、まるで鼻先にぶら下げられた餌に食いつくか迷っている
小動物のようだった。
耐えきれない事は明白で、自ら求めてくるのを確信しているかの様に
悶え苦しむ私の様子を面白おかしく眺めている宅澤・・・。
ちさと「私・・・は・・・」(私には・・・フィアンセが・・・)
宅澤「あん?何だって??」
小声で呟いた私の言葉はうまく聞き取れなかった様で、聞き返そうとした
宅澤に慌てて言葉を呑み込む・・・。
心の支えを・・・大切な人を必死に護ろうとしていた。
宅澤(なんだ?普通ここまで焦らされれば堕ちて当たり前なんだが・・・)
そんな風に宅澤は若干怪訝そうに見ている。
私は大きく息を荒げながらその場にへたり込んでしまう・・・。
欲望に抗う行為は想像以上に辛い、顔を上げる事すら出来ない・・・。
開いた口も閉じれず荒い息遣いと共によだれを滴らせてしまっていた。
宅澤は、そんな私をみおろして
宅澤「“上のくち”も“下のくち”もよだれ垂らしやがって、我慢は身体に悪いぞw」
ケタケタ嘲笑しながら近付く、宅澤の言葉にイラつき、顔を上げて睨みつける。
だが、タイミング悪く、そそり立った宅澤のペニスが鼻先に迫っていた。
グロテスクな程大きいモノを間近で確認する状態となってしまった・・・
ちさと「きゃあ?!・・・」
短く悲鳴を上げ、見開いた目はそのモノから離す事も出来ずに見入ってしまった。
どんなに自分を律しようとも、欲求の“元”が手の届く範囲にあれば抗う事など
出来るはずも無かった・・・。
目は虚になり、光が消えてしまう・・・まさに、あの時の私に戻ってしまう。
そんな私を見て、堕ちたと確信した宅澤は・・・
宅澤「ほら、昔の様にぶち込んでほしかったらどうするか分かるよな?・・・しゃぶれよ」
未だ目を離す事も出来ず、すくんでしまった私に冷たく言い放った。
憎い宅澤だったが、玩具にされた身体は頭でどんなに贖っても決してその呪縛は解かれていなかったのだ。
徐々に過去の調教で刻まれた快楽が私を責め立ててもう、無駄な抵抗だった。
ちさと(ダメ・・・戻れなくなる・・・卑怯者・・・)
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