「えっ…!?」
背後から御婦人の声が聞こえて慌てて振り返る。
カーテンが開いていて外から丸見えだと告げられた私は、あまりにも無防備な状況をわざとだと疑われないか不安に思いながら…。
「あっ…!ヤダっ…!すっ…すみません…。」
親切心からなのか、ご主人の視線を奪われてしまったことへの嫉妬なのか…。
『注意してくれるって言うより…少し怒ってる感じだった…。
でも…。』
私の脳内に注意してくれた御婦人の言葉が何回も繰り返し再生されていた…。
「あそこでお子さんを抱いてる方…ご主人なんでしょ…?
貴女…綺麗ね…羨ましいわ…?
私もあと少し若かったら…こうやって主人を挑発して振り向かせたいみたいものだわ…?」
バレていた…。女の勘というものは時として鋭いと言うことか…。
一瞬で全てを見抜く洞察力に感服した…。
元の服に着替え試着室を出る。
手にした服を元の場所に戻し、夫の元へ駆け寄り、足早に店を出て夫と並んで歩き出す…。
「えっ…?うん…ありがとう…。うん…見られちゃったね…。」
赤く染めた頬を見られたくないかのように俯きながら静かに答える。
興奮したよ…ほら…。
そんな言葉とともに夫に導かれた私の手は、夫自身が硬く膨らんでいる事を知らされる…。
「ヤダっ…裕一さん…こんなところで…。」
慌てて辺りを見渡して近くに人の姿が無いことに安心すると、夫に導かれたままに、その膨らみの形に添わせるように指先の形を変化させて…。
「良かった…裕一さんが…興奮してくれて…。元気になれて良かった…。」
既に夫の手は私の手を離れているというのに、膨らみに添わせる手はそのままに…。
「大丈夫…。裕一さんが…元気になる為だから…。
恥ずかしかったよ…?でも…大丈夫…。」
夫を見あげた表情はほんのりと赤く染まり、潤んだ瞳でトロンとした上気したような雰囲気。
夫と会話しながらもあの御婦人の言葉が重くのしかかってきていた。
『振り向かせたいって…。言ってた…。
あのご夫婦は…もう…冷めちゃってるのかな…。
私はイヤ…裕一さんが冷めちゃうなんて…。
私は…裕一さんの為に…。』
歳を重ねて夫から興味を注がれない…そんな夫婦にはなりたくないと感じた私は、夫の望む事なら何でも受け入れる決意を固めたかのように…。
「私は…大丈夫…。恥ずかしいけど…。裕一さん…私を…他の男の人に…見せたいんだよね…?いいよ…?裕一さんの為なら…。」
不意に立ち止まると、夫の股間に這わせていた手を静かに離し、夫の目を見つめながらゆっくりと羽織っていたカーディガンを脱ぐ。
途端に薄く透けるブラウスには、その存在を誇示するかのように赤いブラが浮き上がる。
「今日は裕一さんの為に…何でもするって言ったでしょ…?
コレなら…他の男の人に…見てもらえるよね…?」
ブラウスに透ける赤いブラ。それどころかブラから透ける突起やその周りの色や形までもクッキリと…。
「今日だけ…。今日だけなら…裕一さんの好きなようにしていいよ…?
裕一さんの為なら…何でもしてあげる…。
その代わり…。」
急に頬の赤みを深く強めるように俯き、上目遣いに悪戯っぽく微笑みながら…。
「その代わり…今夜は…思いっきり抱いてね…?おかしくなるくらい…抱いて欲しいの…。」
周りを見渡し人が居ないことを確認すると、スカートを捲りあげて夫の手を取り股間に導く…。
「裕一さん…私…こんなに…。」
下着の意味を成さないかのように潤ったそこは熱く、夫の指先に粘液が絡みつくほどに滴っていた…。
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