「ちょっと…派手過ぎたかな…?」
薄っすらと頬を赤く染めて夫を見つめる。
夫からの許可がおりるか不安そうにぎこちなく微笑み、ペロッと舌を出してはにかんで見せる…。
そんな不安は私を見つめる夫の視線によって解決された。
ネットリと舐めるような視線が私の身体を這い上がる。
きっと…夫もショッピングセンターでの他人の意識の矛先を想像しているに違いない。
『ホントにいいのね…?こんなにイヤらしい下着を着けて…服も透けてるし…スカートも短いんだよ…?
他の男の人に…ジロジロ見られちゃうんだよ…?』
心の中で夫に向けて呟いたつもりの言葉は、本当は自分自身の気持ちを昂らせるためだったのかもしれない。
車に乗り込み夫の言葉が遠くに聞こえたような気がした。
私自身、こんなにイヤらしい格好でショッピングセンターを歩く羞恥を感じながらも、そこで起こるだろう前回よりも恥ずかしい光景を思い浮かべてしまっていた。
「えっ?うん…ありがとう…。」
慌てて夫の方を向き作り笑顔を浮かべて見せる。
「えっ!?車の中…だよ…?」
見ているだけで立ってきたと言われ、戸惑う私の手を引き寄せ股間に導く夫。
白昼堂々、走る車の中で夫の股間を触らせられる羞恥に顔を赤く染めて外をキョロキョロと見回してしまった。
しかし掌に伝わるその塊は、確かに元気を取り戻しズボン越しにでもわかるほどに熱く固く隆起していることがわかる。
「ほっ…ホントだ…まだ何もしてないよ?
それなのに…もうこんなに…。」
やめようかという言葉…。しかしそれを打ち消すように発せられた言葉…。
もう一度だけ…。
夫のその言葉に、今日は夫が望むことなら何でも叶えてあげたいと思ってしまう。
「もう…裕一さん…ちゃんと前見て…運転…。あっ…。」
スカートの中に手を入れられて下着の上から撫でられてもそれを拒むことはせず、夫の望むままに身を任せるように…。
ショッピングセンターに到着した私は、車を降りて夫と並んで店内を散策する。
夫が言っていたように休日に比べると人の姿は少なく、心のどこかでホッとした感覚があった。
いつもと変わらない家族のショッピング。
しかし私の格好はいつものそれではなく、緊張するのも無理はないと思いながらも、人の少ない平日を選んでくれた夫の優しさが嬉しかった。
店内を散策して何度かエスカレーターにも乗った。夫と並んで乗ったり…夫が後ろについてみたり…。
夫と子供と居る安心感なのか、夫の僅かな行動の変化は気にならなかった。
「えっ…!?そっ…そうかなぁ…そんなことないよ…。」
突然の夫の言葉に言葉に詰まりながらも、それを否定するように言葉を返したものの、改めて気にしてみると夫が言うように、前から来る人達はみんな私の方に視線を投げかけてくるようだった…。
『ホントだ…なんか…みんなに見られてるみたい…。
でもカーディガンも羽織ってるし…この子を抱いてるから見えるはずはないし…。
やっぱり…考えすぎなのかも…。』
抱えた子供に視線を送り、退屈させないようにと気を配る私。
少し滑り落ちてきた子供を勢いよく抱き上げるように弾ませると、子供の靴先がスカートの裾を捲りあげてしまっているなんて気付くはずもなく…。
まさか前から来た人に透けるパンティを晒しながら歩いていることなんて考えてもみなかった…。
しばらく歩くと、この前来た時に入った試着室が目に入る。
男性物女性物問わず扱っているお店だけに、男性客も何人か見える。
幸い試着室の出入り口は通路の反対側を向いている為にこの場所からは見えることはない。
途端にあの日の光景が脳内に蘇り、恥ずかしさが込み上げてくる…。
「ねぇ…裕一さん…。あの…試着室…だよね…?ホントにするの…?ホントにいいの…?誰かに…私の…その…見せちゃっても…。」
不安そうに夫に尋ねると、夫の表情が少し曇ったかのように見えた。
すかさず私は夫に気を使い改めて言葉を投げかける。
「私は…大丈夫…。裕一さんが望むなら…それで元気になれるなら…私は大丈夫…。
今日は…裕一さんの言う通りにするね…?
して欲しいことが…あったら…何でも言って…?今日は…今日だけは…裕一さんがして欲しいこと…なんでもするよ…?」
顔を赤く染めながら精一杯の笑顔を浮かべてみせる。
この前は偶然…しかし今日は…わざと見せるのだから…緊張が私の心と身体を包み込んでいく…。
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