あやの細い首が折れそうなほどの強い力で思い切り両方の頬に平手打ちを喰らい、掌の形がくっきり残るほど赤く腫れ上がる。
「「御主人様」ですって?どうせまた、小遣い稼ぎでもするつもり?」
金持ちの両親に甘やかされて育った悪影響か、ワガママで物事を金で解決しようとするところがあるあやは、賢一の行動原理を金目的なのだろうと見くびっていたが、それは当て外れで考えが甘かったことを、身体で代償を払わされ始めていることに、薄々感づいていた。
「それだけは、いや…」
あやの言葉が弱々しくなり、血走った目と平手打ちされて腫れ上がった頬と首の痛みに震えている。
※元投稿はこちら >>