見た目も醜悪な好きでもない男にキスをされ、込み上げる吐き気を堪えながら睨みつける。
逃げ場もない中で激しい抵抗は火に油であるが、思わず押しのけてしまった。
当然源太は怒り、紗枝に報復のビンタをした。
あまりの痛さと衝撃に、最初なにをされたかもわからなかったが、崩れ落ちながらようやく理解した。
「キャアッ!!…ぐっ、痛っ、痛いッ!!」
悲鳴を上げながら床に尻餅をつきそうになるが、長い髪を鷲掴みにされ、また立たされる。
またもや唇を奪おうとしてくる源太だが、プイっと顔を背けて嫌がる紗枝。
(ヒィ…ッ、顔舐め…っ、臭くて…、吐きそ…)
お構いなしに頬をべろべろ舐める源太。涎の匂いが鼻腔にダイレクトに伝わり、目を瞑って何とか耐える。あまりの不快感、恐怖に固まる紗枝の服を脱がせ始めるケンジだが、わかっていてもスカートを動かせず、されるがままになった。
(服やめて…、脱がさないで…。)
嫌だと言いたいが、口を開けばまたキスされそうで、心の中で叫ぶしかない。
しかし、最後の砦であるショーツを脱がされそうになると、慌てて両手でブロックした。
しかし、そうなれば上半身はノーガードであり、源太の太い腕がボタンを引きちぎるようにブラウスを剥ぎ取った。
「嫌ぁっ!!やめてっ、やだっ、嫌ぁッ!!」
ブラウスのボタンは弾け飛び、もはや使い物にならない。
毎日火の車の花澤家にとってはブラウス一枚であっても大切に使わなくてはいけないもの。
悲鳴を上げたのも束の間、ブラジャーすらホックを力づくで外され、より大きな悲鳴を上げた。
「ひ…っ、嫌っ、やめて…っ、やめてください…っ!」
慌てて両手を上げて胸を隠そうとするが、すでに源太が揉みしだいて堪能しており、太い腕は退かすことができない。
しかも腕を上げたせいでショーツは守れず、ケンジによってズリ下げられてしまった。
産毛のような柔らかい黒々とした陰毛が露わになり、歓声が上がる。
ギャアギャア喚く紗枝に何度もビンタをして黙らせながら、胸やお尻を触っているが、バタつかせたり足がローキックのように脛にあたり、転がるように紗枝は逃げ出した。
扉は鍵をかけられており、何よりリューヤが塞ぐように立っている。必然的にリビングに向かうしかなかった。
(ベランダから飛び降りても無理だし…、携帯も取り上げられちゃった…。ど、どうすれば…。)
辺りを見渡すが、エロ本や漫画雑誌が落ちているくらいで、役に立つものはなにもない。
紗枝が逃げられないことを知っていて、ニヤつきながら三人で追い詰めてきて、壁際に追い込まれた。
下半身は裸で紺のソックスのみ。
ブラウスのボタンは弾け飛び、大きな乳房や乳輪横の黒子などを晒し、もはや衣服としての機能は果たしていない。
「ぅ、うぅっ、うぁああっ!!」
走って体当たりし、無理やり駆け抜けて玄関まで走ろうとするが、源太に進路を塞がれ、簡単に止められてしまう。
体重差は2倍以上ある二人。胸やお尻は大きくても痩せ気味な紗枝では、押し勝つことは到底不可能で、まるで源太に抱きついたかのようになってしまう。
「嫌っ!やだっ、はな、離してぇっ!!お願い…っ、バ、バイトもあるし、遅刻したらクビになっちゃう…っ!そ、それに、その、は、初めてなのっ!やだっ、嫌ぁ…っ!」
源太に抱き寄せられ、もがいても腕から逃げることすらできない。
源太とケンジの会話から、この後起きることまで想像してしまい、半狂乱のようにパニックになりながら泣き叫んだ。
【遅くなってごめんなさい…っ、平日は遅くなったり、お返しできないこともありますが、なんとかお許しください…】
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