(くっつきすぎ…、気持ち悪…。)
電車に乗せられたが、囲むように三方から密着され、あからさまに勃起した股間を押しつけられている。
たかだか中学生、と侮ってはいたが、すでに体格は三人の方が三人の方が圧倒的であり、他の乗客からは紗枝の姿は見えないほどだった。
(下品な会話…、ほんと一輝とは大違い…。…っ、な、なに…っ?匂い嗅いで…っ!?)
正面に立つ源太は頭に顔を近づけ、スンスン鼻を鳴らして匂いを嗅いでいた。
頭上のことであり、最初は気が付かなかったが、気がついた瞬間一気に血の気が引いた。
どこまで行くのか、どの駅で降りるのかもわからないまま、しばらく電車に揺られ、3駅ほど過ぎたあたりで降り、ようやく目的地が明かされた。
「い、家…?別に、それならいいけど…」
(有名な不良達って言っても、所詮は中学生か…。自宅であれば親とかもいるだろうし、変なことにはならなそう…)
不良ぶっていても、結局は中学生と思い、ほっと胸を撫で下ろした。
着いたマンションも見るからに高級そうなエントランスであり、それが子に買い与えたものだとは、貧乏が当たり前な紗枝には想像すらできなかった。
「お、お邪魔します…。っ、キャアッ!?やだっ、やめてちょうだいッ!!」
部屋に入った途端、背後からブレザーの中に手が突っ込まれ、ブラウスの上から豊満な胸が揉みしだかれる。
中にいるはずの親や隣の部屋に聞こえるように、思いっきり大きな声を出すが、当然親はおらず、防音設備も完備しており、全くの無意味だった。
ケンジも遠慮なしにスカートの中に手を入れ、太ももやお尻を撫で回す。
(け、警察呼ばないと…っ)
自宅に連れ込まれると聞いて安心はしていたものの、三人の目を盗んで、ワンタップで通報できる画面まで進めていたスマホを取り出す。
警察に通話をかけようとしたが、リューヤに取り上げられてしまった。
何世代も前の型落ちした中古のスマホ。
貧乏人だと何だの馬鹿にされながら、最後の頼みの綱のスマホさえ失ってしまった。
「お願いっ、やめて…っ!これ以上は犯罪…っ、んっ、んぐっ、ちゅっ、ん…っ!?」
スマホを取り返そうともがくが、体格差もあって源太とケンジを振り解けず、源太に唇も奪われてしまう。
バイトなどで忙しく、恋愛などする暇もなかった。
正真正銘のファーストキスを源太に奪われ、嫌悪感から思いっきり源太を突き飛ばした。
「…はぁっ、はぁ…っ!き、もちわる…っ、ぉぇっ、ぺ…っ!」
送り込まれた源太の唾液に吐き気を催し、ぺっと玄関に吐き捨てた
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