【承知しました。
描写と共に都度、凛さんの希望、願望、興奮状態や指摘など頂きながらそれに沿って信仰できればと考えています。
ここは興奮できる。
こういうのはいらない。
これは濡れる要素。
など、ご教示頂けると嬉しいです。】
…。
いつもの電車がホームに入ってくる。
春の穏やかな季節が過ぎ、日によっては少し汗ばむ陽気を感じ始めた。
徐々に周囲の服装も、軽い物へと変わっていくのを感じる。
寒さをしのぐ為の分厚いコートも、強い風を避けるためのパンツスタイルもいらない。
学生もそう。
学校専用のコートほど煩わしい物はなかった。
社会人のようにパンツスタイルになることはなくとも、スカートの裾よりも長いロングコートは煩わしくて仕方なかった。
そんなものを見かけなくなっていけば、性、という物が徐々に顔を出し始めたように感じる。
(今日も…いるかな…。)
いつもの乗降口で足を止めて、ホームに入ってくる電車を見つめる。
不敵な笑み、期待に胸を膨らませると事は、とある少女が気になっていた。
服装からするに女子高生か。
最近急に見かけるようになったことを考えれば、今年入学した子、なのだろうか。
ラフなジーンズにジャケット姿、少し体形の崩れた小太りの男。
数年前に初老を迎えた40代。
手にはその格好に少し不釣り合いな大きすぎない程度のハンドバックを抱えていた。
(いた…。)
停止する車両、開く扉。
文字通り開口一番目を向けたのはその少女の存在だ。
心臓が一気に鼓動する速度を上げたように感じる。
ハンドバックを握る手にきゅっと力が入ると、空いているスペースではなく少女の近くへと不自然に入っていく男。
四人座席に背を預ける少女の身体はこちらを向いている。
当然目が合うはずもない、少し視線を落とし制服姿の少女の身体を見つめながら詰めすぎない程度に距離を縮めれば、鉄の籠が入り口を塞ぐ。
(4回目…、いや、5回目…か…?)
ちらちらと視線を向けながら、加速し始める車両の揺れに合わせてすとんとハンドバックを足元に落とす。
盗撮だ。
レンズを上に向けて少しだけ開いたハンドバックの口側に固定している。
少し、また少しと、少女の足の下へと不自然にならない程度に滑らせながら、これが男の手口だ。
(気づいていない…んだよな…?
気づいていたら少なくとも同じ車両になんか…乗ってこないよな…。
でも何度か目が合ったことも…あったような…。)
都合の良い被写体。
故にその都合の良さを疑ってしまうのはよくある話。
気づいていないのか、あるいは気づいていて何も言わないのか。
どちらのしても、こちらから手を引く理由にはならない。
(いいさ…、今日も撮らせてくれるんだろ…?
最近は、おかずに困らなくて助かってるんだ…。
今日も頼むよ…お嬢ちゃん…。)
思わず口元が緩む。
そして少し股間が持ち上がったような気がした。
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