「…。」
一度、二度と返信があれば、さすがに次の返事を待ってしまうのは言うまでもない。
とはいえ、相手は知っての通り学生。
休みを持て余している大人とは違い、頻繁にラインを返せる状況ではないのは理解している。
-時間が合ったら帰ってきているのか…?-
なかなか返事がないのは学生で、授業中で、忙しいからだ、と思いたいだけなのかもしれない。
実際のところは、急いで返事するに値しない出来事なだけかもしれない。
無意識的に生まれているこのインターバルが、男に本能に浸りきることを許さず、理性を保たせる要因にもなっていた。
返事を催促したくなる衝動に駆られながらも、余裕ぶって理由を尋ねた手前、そんなみっともないこともできない。
ただ、盗撮しただけなのに…。
惹かれているのか…、ただ盗撮しただけの女子高生に…。
「そろそろ授業は終わったころか…?」
何とも言えぬ感情に終始振り回されながら何となく過ごしていれば、既に夕刻過ぎ。
放課後…。
教師としての顔もある男にとっても馴染みのある時間。
「…っ。」
ちらっと眼を向けたスマホが震える。
飛びつくようにロックを解除し、中身を確認する。
ラインの通知、間髪入れず内容を確認してしまう男。
即、と言えるほどの僅かな時間で既読がついたことを彼女は気づくのだろうか。
気づいたとしたらやはり、待っていたんだ、と思われるのだろうか。
そんなことさえ考えにも及ばないほど、男は既に少女の虜となりつつあるのかもしれない。
「重ね…履き…?
え…?だってこれ…、白の…パンツ…じゃないのか…?」
毎度のように鞄を差し込んでいる事にも気づいていた。
しかしそれ以上の驚きは、今朝盗撮した…、そして今もPCの画面に表示されている少しアングルのぶれた白い…それは、下着ではない…かもしれないということだ。
『白い…重ね履きを…履いてたってこと…?』
動揺のあまり、探り探りで警戒気味の返信だったものがもう見る影もない。
盗撮していたことは当然ながら、どこかでそれを確認したことまで暴露してしまった。
【前レスでいろんなことを言っておきながら、恐縮ですが、難しい質問だなと、率直に感じました。
スカートの中以外…。
返答によっては、きっと貴女を昂らせることにもなり、萎えさせることにもなるのでしょうね。
勘ぐっても仕方ないので率直に答えますが、特別感を感じたいという思いが強いですね。
家族にさえ見せないものを見れる優越。
自分だけが覗いているという事実。
前述もしましたが、犯したいという願望はあまり強くはなくて。
卑劣な盗撮の被害に合いながらも、なぜか受け入れることから始まり、
徐々に望むものを差し出すように変化していくような都合の良い特別感も感じられれば最高の興奮だと感じます。
貴女を選んだ理由は、そんな理想から遠い印象を持ったからなのかもしれません。
最初の時点で、そんな可能性を感じられるような印象を滲ませていれば、きっとそれを成しえても得られる特別感には限りがありそう。
そんな行為、理想とは無縁に見える少女だったからこそ、足が向いた、手が動いた、のかもしれません。
わけがわからない返答をしていますよね。
でも、そんな感じです。】
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