「…。」
流れ出す映像、音声とも当然ながら鮮明とは言いづらい。
しかし、逆にその企画モノにはない不鮮明なリアリティが、男の興奮を掻きたてる。
「はぁ…はぁ…。」
聞こえてくるアナウンス。
それは何度も何度も、少女を撮影する際に聞いたアナウンスだ。
意識が高まる。
今日も、撮った、のだと…。
再生直後から、左手はまだ固さもない竿を握っていた。
余計な部分を端折りながら、肝心なところへとスキップさせる右手はマウスの上。
徐々に、徐々に、近づいてくるのは少女の足元へ鞄を滑り込ませる瞬間。
まだ何も映り込んではない。
しかし、その少しの時間さえ、左手…その五指に包まれた竿は確実に硬度を増し始めていた。
「あ…っ。」
カチカチッ
と、せわしく右手の指先がマウスをクリックすると、流れていた動画が止まる。
「白…。うっ…。」
確かに映り込んでいる白いそれの破壊力に、一瞬で果てそうになるのをくっと堪える。
つーっと、亀頭の先端、鈴口からは透明な先走りがカリ首に向かって滴るように線を引いていた。
「く…ふ…はぁ…。」
改めて竿を握り返す頃には、モノはしっかりと天井を仰げるほどに反り返り、固さもそれまでとは一線を画す。
うっすらと浮かび上がる血管が生々しく、さらに溢れてくる透明な液体がよりモノ卑猥に演出して見せる。
カチカチッ
と、数回クリックすれば、止まっていた映像が再び動き出す。
目指すのは、そう…、完全に少女が鞄を跨いだ瞬間、だ。
映像を追いながらゆっくりと竿を握った手が上下する。
気を抜けば一気に放ってしまいそうなほどの興奮をぎりぎりのところでおしとどめながら。
(…。
きっと気づいていたんだ…。
気づいていて、でもそのまま撮られていたんだ…。
いったいどうして…。
どんな環境で育てば痴漢…いや、盗撮魔を許容できるように育つんだ…?
どんな教育をしたんだ…?)
気づけば少し少女の生い立ちの事を考えていた。
こんな普通に考えればあり得ない状況、母親の影響を受けているとは考えにくい。
そう考えれば…。
(父親…か…?
どんな…男なんだ…、まさかな…。)
親子…、に対してよからぬことを考えてしまうものの、さすがに、と思い直し苦笑いを浮かべる。
(にしても…、あんた…。
娘の下着…が、あんたと似たような歳の男に覗かれてるぜ…?
娘の…娘のぱんつを覗いて…、ちんぽ扱いてるぜ…?
どんな気分になる…?俺を殺したくなるかい…?それとも…。)
「羨ましいかい…?」
なぜかその言葉だけは脳内ではなく、口から出ていた。
場面は少女が鞄を跨ぎ、はっきりと真下からのアングルで股間を捕らえていた。
すらっと伸びる生足、動きに合わせて皺を作る下着、尻肉、太ももの動き一つ一つがはっきりと映って見える。
(ないだろうな…。
盗撮でもされなきゃ、こんな映像には絶対出会えない…。
あんたは純粋に殺意だけを覚える健全な父親なのかい…?
それとも、動画が気になるかい…?
大義を持って凄みながらも、動画は娘の名誉の為に回収する…なんて言っちゃうかい…?)
「ほぉら…お父さん…、いや、パパ…かな…?
可愛い娘が…知らない男のおかずですよぉ…。くくっ。
はぁ…はぁ…。
しかもこの子…撮られてるってわかってますよ…?
はぁ…はぁ…わかって…て、それ…でも、はぁ…撮られてくれ…てる…。
白くて…はぁ…。
く…。」
少女の下着がおかずになっているのか…、それとも少女の父親に対しての優越がそれなのか、もはや男の中では少しわからなくなっていた。
「は…はぁ…はぁ…。」
動画の再生時間が終わりを迎える頃。
慌てて引き抜いたティッシュペーパーの中では、欲望に塗れた白濁液が溢れ出していた。
「はぁ…はぁ…はぁ…。」
ちらりと見つめる時計はまだ昼前。
ふと思い出したのは咄嗟に放り込んだメモの事。
「まさかな…。」
期待していないと言えば嘘になる、が、期待しても仕方ないという気持ちもあった。
不思議な感覚。
そんな未体験の感覚に包まれながら、その日は正午を迎えていた。
【お忙しい中、お返事ありがとうございます。
時間があくと、レスの前後で多少の矛盾が出てしまいそうですがそこはご了承いただければと思います。
姑息な言い方をしますが、目的はやはり貴女の興奮であり濡らすこと。
イメはその為の手段だと思っています。
その為に必要なら、何でもしますよ。
何でも。】
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