(え…。)
何度か絡む視線。
そして少女の視線は男と足元の鞄を何度か行き来する。
そして少し笑みを浮かべたようにも見えた。
(まさか…。
やっぱり気づいている…?気づいていて何も言わないでいてくれている…のか…?)
盗撮…は一方的な行為だと思っていた、いや一方的な行為のはずだ。
撮られていることを知られていればもうそれは盗撮じゃない。
というより、知られた時点で撮る行為が成り立たなくなるはずだからだ。
それなのに。
(気づいていて…何も言わない…。
本当に…?)
感じたことのない緊張感。
それは撮れた後の動画を期待する興奮をはるかに上回っていた。
空調の効いた車内。
調整された室温は、どう考えても暑いわけがない。
にもかかわらず額に滲む汗、は大きく粒をつくり、こめかみから頬を伝って流れる。
(どうして…避けない…。
抵抗しない…?
下着を見られても気にしないと言う事なのか…?
それもイケメンでもなければ若くもない。
きっと君のお父さんと同じくらいの年のはずだ…。
そんな父親と同じような年の男が、盗撮してきていることに…君は何を感じているんだ…?
何も感じないのか…?
本当に…気づいているのか…?)
生唾を飲み込む音が少女の耳に届きそうなほど、大きく咽仏が動いた。
そして、少しもやもやする感覚を解消する為に男は、大胆にも鞄をさらに少女の足の隙間に滑り込ませた。
(これなら仮に撮られていなくても嫌だろう…。
どうだ…蹴り返すかい…?)
【ありがとうございます。
希望に添うような展開を描けるように善処しますね。
色々教えてください。
貴女の好み、濡れる要素、全て。】
※元投稿はこちら >>