タンッ… ゴトンッ ガタンッ…
(あ…鞄だ… やっぱりあそこへ置くんだ…
同じ時間…同じ歩調…同じ位置…
おはようございます…なんてね。何言ってるんだろう(笑))
間もなく…○○駅です…
(同じ乗車時間… 同じ降りる駅…
チラッ…)
!?
(…ちょっと…動揺してる?…目が泳いだ…額から少し汗が流れてる…
緊張…してるのかな… ならしなければいいのに。どうして、こんな事するんだろう…)
(私は…多分、この人にスカートの中を撮られている…
気づいたのは、少し前。
同じタイミングで見る事の多いこのおじさん。
あまりに同じ動きに違和感を感じたのが最初。いつも私のスカート下と思われる位置へ鞄を置くのだ。
気づいた時は鳥肌が立った様に身震いし、恐怖した。
「だ、誰か!」
そう言おうと思い思わずおじさんの顔を見る。
とても焦った表情をしていた…
その表情を見た瞬間、何故か私の口はゆっくりと閉じていき、元の姿勢へと戻っていった。
何故?
わからない。
何故か通報出来なかったのだ。
何故か…お父さんに似た雰囲気を感じたんだ。
見た目も、雰囲気も違うのに何故か…
それ以来、私はこの男性の盗撮行為を黙認している。
何故?何故通報しない?
わからない。
ただ、私は恐らくこれで5回目であるこの時間が…… どこか心地良かったんだ…)
少女は父の配慮を無視するかの様に…20分程のこの時間をどこか堪能している様に佇んでいた…
スッ…
(足を組みなおす凜)
キュッ! グッ!
(軋む様に皺を寄せる下着と太もも…)
(ねえおじさん…そこから何が見えるの?…
どうして私を選んだの…)
【ありがとうございます。
今のところ、お父さんと同い年くらいの闇を帯びる男性の視線…でしょうか。
とても鋭く、執拗で、厭らしいですよね…】
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