「うん、ありがと。」
セキュリティの二人にお礼を言ってしまうあたり、自分は真面目すぎるのかもしれないと心の中で苦笑します。
紐パンを結び直してワンピースを直すと、コートは腕にかけて階段を降ります。
セキュリティの案内どおりに更衣室に入ると、最初に端のベッドに横たわっている女性が目に入りました。
「ひっ!」
思わず漏らしてしまう短い悲鳴。
男性の精液まみれの彼女は、時々痙攣しながら虚ろな目を宙にさまよわせ、「もっと、もっとオチンポちょうだい。」などと譫言を繰り返していたからです。
それはまるで廃人のように私の目に映りました。
「あ、初めての人?
彼女、薬が切れたらちゃんと元に戻るから。」
「依存性のない媚薬だから大丈夫。
それより、入る前にしっかり水分摂っておいたほうがいいよ。
汗もかくし、オマンコからも汁がダダ漏れになっちゃうからさ。」
ロッカーの陰にいた下着姿の女性二人が私に気づいて、明るく声をかけてきます。
二人ともペットボトルを口にしながら、「今日は十回くらいは逝きたい。」「今日は✕✕さん来てるかな?あの人のオチンポ、凄く好きなのよ。」などと破廉恥な事を当たり前のように話しながらホールへの廊下へ消えていきました。
「これは…絶対に飲んでおかないと!」
バッグの中の風邪薬に紛れさせていた拮抗薬を口にしペットボトルの水で流し込むと、コートやワンピースをロッカーに押し込み、下着だけの姿になりました。
紐パンと対になった赤いブラが白い肌を一層映えさせるなか、引き締まった体を少し屈ませて廊下へ出ます。
先に行った彼女達はもう始めているのだろうか。ロック調の激しい音楽と女性の悲鳴のような声が大きくなる方へ歩を進めます。
そして大ホールと書かれた大きなドアを開くと…
(はい、オマンコもアナルも、口も性器に作り変えてくださいね。
真面目な捜査官が、オチンポ依存症になってしまうくらいに。)
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