買い物を終えた真緒さんがスーパーから出てきた。
その姿を見かけると、直ぐに駆け寄り後ろから肩を軽く叩きながら声を掛けた。
「姉さん…」
驚いた顔をしながら
「びっくりさせないでよ…」
俺は平謝りをしながら
「ごめん!ごめん!」
お詫びとして買い物袋を持ってあげた
二人は一緒に歩きながら談笑した
「えっ!?結婚?…全然考えてないよ」
呆れた顔の真緒さんに
「姉さんは、うちの兄貴と上手くいってるの?」
そんな他愛もない話をしていると
真緒さんは
「あれ?道が違くない??」
俺は口元に人差し指を当て
「シーっ!…実はさっきから変な奴が俺達の事ずっとつけて来るんだ…」
真緒さんが振り向こうとすると
「ダメ…振り向いたら…」
何かあったら大変だと真緒さんを引き寄せる感じに肩に軽く手をまわす
「とにかく、こっちに歩こう」
人影のない暗い道へと歩いた
路地裏に入ると壁で覆われた廃材置き場へ
「隠れて!」
真緒さんの腕を引っ張り壁際に隠れた
周りの様子を伺うとサラリーマン風の一人の男性が通り過ぎた
俺は、大きく息を吐いた
「ふ〜う、俺の気のせいか…」
真緒さんは安心したような顔をして
「も〜う!さっきから脅かしてばかり…」
向かい合い真緒さんの頭を引き寄せ
「ごめん!」
ハグするように真緒さんを抱き寄せた
真緒さんが頭を上げると
唇を奪おうとする
密着した体を離そうとする真緒さんに
「ね…姉さん…好きだったんだ…ずっと前から…」
強引に唇を重ねる。
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