よしふみは、窓のカーテンの隙間から外を覗いていた。その姿勢は、体が自然に覚えたものだった。手には冷めたコーヒーカップを握りしめているが、飲む気など毛頭ない。視線はただ一点、隣家の庭に釘付けだ。
明美が出てきた。彼女の動きにはいつもと変わらない規則正しさがある。午前10時を過ぎたころ、洗濯物を両手に抱え、庭に出てくる。その姿を見ると、よしふみの胸はざわざわと奇妙な高揚感で満たされる。
(今日も来たな……。)
洗濯物を干し始めた彼女の動きに、よしふみは釘付けになった。タオル、シャツ、スカート……そして下着。ショーツとブラを竿にかけるその手つきは妙にいやらしくみえる。
最近、よしふみは新しい「趣味」を見つけた。明美の洗濯物を「借りる」ことだ。最初は小さな抵抗があった。だが、触れた瞬間に感じたあの感覚は今までになく彼はこれまでにない興奮をした。
先日は、その「借りた」下着を返した。いや、返すべきではなかったのかもしれない。しかし、彼はどうしても試してみたかったのだ。彼女がそのことに気づき、どんな表情を浮かべるのかを。
しかし返した翌日も近所で何も騒ぎにならず気付いてないのかと面白くない気分だった。
しかしそれと反対に
(次は何をしてやろうか)
と考える自分がいた。
〔NGありますか?〕
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