恐怖心もあり下着も暫く部屋干ししてからは平穏な日々を過ごしていた。
友人の智子から連絡が入り一緒にショッピングを楽しむ事にした。
ショッピングモールへ着くと智子は慣れたように洋服を選ぶ
「ねぇ…これなんか…博美に似合うんじゃない?」
ハンガーに掛けられた洋服を取り、私の体に当てた。
「えっ〜!派手じゃないかしら!?」
智子は、笑いながら
「これくらいの物を着ないとね」
店員の勧めもあって試着すると智子は、
「ほら!いいじゃん」
私は手でスカートの丈を引っ張り
「スカート短くない?」
智子と店員さんは、今はこれくらいが当たり前と口を揃えるように似合うと言ってくれた。
サービスとお化粧とネイルをしてもらう
折角だからと、このまま選んだ洋服を着て帰る事にした。
その後、二人でランチを楽しんだ
今の生活の不満、主人の愚痴…。
智子が今、ご主人とは違う彼が居ることも…
「えっ!?…私?私には無理よ…他に彼を作るなんて…」
智子がトイレへと席を立つと、男性に声を掛けられた。
(えっ!?ナンパ?)
丁寧にお断りしていると智子がトイレから戻ってくると男性はその場から離れた。
声を掛け男性は、離れた所からまだ私を見ている
視線を感じていた…。
胸が高鳴った…。
(見られるってこんなに感じるの…)
智子が彼と会うと言うので別れた
声を掛けた男性の姿は、消えていた
ふと佐藤さんの顔が浮かんだ
(自転車を直してもらったお礼をまだしてなかった)
お礼のハンカチと靴下を買って帰宅した。
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