映画はエンディングロールが流れ始めた。
他の観客も気の早い人は出口へと向かい出し、場内が騒がしくなって行く。
男「さり・・・これからもヨロシクな♪・・・」
男もそんな観客に混じって、一足先に映画館を出ていった。
そして、エンディングロールも終わり、館内が明るくなるまで男にされた恥辱の余韻と
個人情報を押さえられた絶望感が私を襲う・・・。
・・・これからもヨロシクな♪・・・それは限定的だった男からの行為が自宅も含めて・・・
いや、自分から逢いに行かずとも、男の方から来られる可能性が有ること言う事。
それ以上に痴漢だけで終わるのか?そんな絶望感を覚える。
だけど、同時に身体はそれに対して熱くなるものを感じているのだった。
私は帰りの道中、男の影に怯える事になる。
住んでる場所は隣町のターミナル駅辺り、電車で30分もしない所・・・。
自宅を知られ、モールだけでなくその道中も、自宅さえも陵辱場所になり得る。
男同様に、そんな妄想にふけながら家に帰った。
帰ってからも、今日の恥辱は何度も頭を駆け回る・・・。
私・・・あの人を・・・待ってる?・・・。
翌日から、またお仕事をこなしつつ、次に逢える日のLINEを送るか送らないか・・・
もしかしたら・・・家を出たらいるんじゃ無いか?・・・。
不安と期待の入り混じった感情が込み上げた・・・。
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