LINEを交わしてから約束の日が来た。俺は先日と同じ場所で女を待つ…あの時居た男は今日は居ないようだ。俺の勘違いだったのだろうか?…
そして約束の時間になると、やはり女はやって来て俺の視界に入る。胸元が緩めのニットセーターに丈もこの前より少しだけ長いフレアミニ、今日はジャケットを羽織っている。
露出を減らしてると言うことは、LINEで指示した通りに中は…?そんな事を思ってるうちに女の姿は大きくなり、女もしっかりと俺を認識したようだ。
俺は、振り返り女に背を向けるようになって歩を進めた。しかし、ゲームコーナーを目指すのではなくエレベーターの方に向かって。黙ってついてくる女…
乗り込んだエレベーターは2人きりだった。ボタンを押して扉が閉まると女の方は向かずに。
「この前の動画、興奮したぜ♪…何回抜いたか分からねえほどだよ…」
女の表情は分からないが、恥ずかしさを煽るには十分な言葉だろう。そして目的階に着いて扉が開いてまた歩き出した。向かった先…そこはモール内の映画館。
小さめのシアターがいくつも並び、色んな映画が上映されている。人気なモノも有れば、もちろん旬を過ぎたモノまで…
事前に予約を入れて有った俺は、スマホを読み込ませてチケットを発行する。
「ほら、チケットだ…2人で映画でも観ようか?まぁ、ただ観るだけじゃ無いのは分かってるよな?」
そう言って1枚を女に渡して中に入って行く。映画は旬をとうに過ぎ、客もまばらなのが容易に想像出来るモノでそんな映画の最上段のすみっコの席を並んで予約していた。
女は無言のままついて来て、俺に言われるがままに席に座る。フレアミニは脚の付け根辺りまで上がり、羽織ってるジャケットを押しのけてニットセーターに包まれてる胸が大きく張り出していた。
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