噂から先輩の返答はある程度は予測できた。後ろから腕を回されて胸を揉んできた時には腕を捻り上げてほっぺを引っ叩いてやりたかったが弱みを握られた今の私にはそんな事は出来ない。
先輩の希望には吐き気が出る程気持ち悪かったが今はもう聞くしかない。しかし私には彼氏の望君がいる、いくらなんでも望君にこんな事を知られるのはイヤだし先輩にこの先弱みを握られ続けられるのなんてまっぴらだ。
しばらく考えた私は今自分に出来る限りの譲歩案を提案する、この提案を拒否された場合はもうバラされてしまう事も覚悟の上だった。
「わっ、わかりました、ただし条件が2つあります。1つはこの事を絶対に誰にも・・・特に望く・・・2-1の吉川君に決して言わない事。もう一つは私は先輩と付き合うのは1週間だけです。それが過ぎたら赤の他人、もしこの条件が飲めないというのなら交渉は決裂です。動画は・・・辞めて欲しいけど先輩の好きにしてくれて結構です。」
私は本気だという事を伝える強い眼差しで先輩の顔をジッと見つめるのだった。
※元投稿はこちら >>