上地先輩に呼び止められてスマホの画面を見せられた私は青ざめる。
スターレイカー姿でオナニーしている最中のシーンはもちろん、変身を解いて元の姿に戻るシーンまでバッチリ録画されていたからだ。
盗撮の事を問い詰める所の話ではない、先輩の考え次第でスターレイカーが私である事が世間にバレてしまうかも知れないのだ。
まずは何としても先輩の口封じをする、動画を見せられた私にはその選択肢しかなかった。
「あのっ、先輩!これはそのっ、……実は敵との戦いの時に浴びた変な液体のせいでその日以来身体が疼くようになって、その・・・・・・・・・そっそんな事より私がスターレイカーって敵に知られる事に事になったら平和が守れなくなって、それはつまり先輩にとっても困る事になる訳で・・・、私としても正体がバレるのはまずい・・・と言うか、その・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうしたら黙っていて貰えます・・・か?」
正直に言って私は上地先輩の事はあまり好きではない、というかむしろ嫌っている。先輩にはこれまで何度も何度もしつこく言い寄られていたし、その都度「私は彼氏がいますので」と突っぱねてもしつこくされる。しかも先輩の私を見る時の下心丸見えのいやらしい視線が何より我慢できなかった。同級生からもその友達が先輩に泣かされたという話はたくさん聞いていて男としても最低の部類の人間だと思っている。
しかしこんな動画を見せられては応対するしかない、なれなれしく腰に回された手も今は黙認するしかなかった。
そして最終的に言葉に詰まってしまった私は素直にそう尋ねるしかなかった。
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