「ここでいいかい…?」
食卓から引き上げた食器を持ってキッチンへとやってくる。
そこにはいつもの光景。
知り合って5年ほどだろうか。
しかしこうしてキッチンに立ち、食事の後片付けをする姿を見る回数は夫の隆司よりも多い自信があった。
それだけ、家のことは嫁の役目、と声を大にして言い出しそうな男だと思っているからだ。
献身的なイメージが強い麻帆だが、一見、快活そうな一面も持ち合わせているように感じている。
歳は同じだが、一回り違う自分の妻よりも女らしいと感じる瞬間も持ち合わせていた。
軽快に動くその足。
年齢を感じさせない振る舞い、崩れない体型。
これほどスカートスタイルが似合う女も珍しいのではないだろうか。
さほど大きなキッチンではない、しかし目まぐるしくその足は動いている。
肉厚な尻を振りながら…。
そんな姿に視線を奪われる瞬間が…最近増えてきたように思う。
「…。」
何度…、ポケットに入れたままのスマートフォンを強く握ってしまったことか…。
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