アダルトなサイトなど若い世代が集まるものだと思っていた。
婚姻とは無関係の遊び感覚で無責任な若い世代だと思っていた。
それが初めて体験した私には信じられないような情報を示されて、自分では場違いなのではないか…そんなふうに思っていたはず…。まだまだ男性たちからチヤホヤされる存在であることを感じた。
夫から懇願された事が私の心のブレーキを少しずつ緩くしていくかのように、サイトのコメントの数々に心を乱されながらも、その存在に依存するように嵌り始めてしまう。
数々のコメントが私の心を煽り立てる。
その言葉の一つ一つに反応してしまうのは、否定と肯定との割合が崩れ始めてしまっているからだろうか…。
『見て欲しいなんて…そんな…。
相手するからって…私はそんな女じゃ…。
エッチな下着…?そんな…変態なんかじゃ…。』
浴びせられるコメントの数々に、自分でも気づかない内に心を揺さぶられ、少しずつ気分が昂り始めてもいた…。
《悦んで欲しいなんて…そんなんじゃないと思います…。
でも…私なんて場違いだと思ってたのに…コメントをもらえるとやっぱり…嬉しい…ですよ…?》
つい本音を言ってしまうのは、あの柔らかで優しい言葉に安心しきっているからなのか…。
それとも見えない隣のブース内で様子を伺う夫を楽しませる為なのか…。
そこの線引きが私の中でも曖昧になり始めて…。
更に煽り立てるコメントの中に、例の心を奪われ始めた優しいコメントを見つけるとゆっくりとその場で立ち上がり…。
ジッ…ジジジジ…。
静かに響くジッパーを動かす音が耳に届き、コメントの通りに後戻りできないことを確信しつつも、柔らかな言葉に従ってしまうと…。
《見られたいとか…そんな事はないと思います…でも…こんなにたくさんコメントをいただける皆さんに楽しんでいただけるなら…。
今…真っ赤なパンティがチラッと見えるくらいまで…ジッパーを上げてみました…。
それと…胸元も…。
ブラが…チラッと見えるくらい下げたら…胸の谷間が…凄く見えちゃって…。
でも…もう…元に戻したら…ダメなんですよね…?》
きっと隣で夫もこのコメントを見ているはず…。これ以上はダメだと判断したならメールを送ってくるはず…。
それがない間は更なる指示を…夫も望んでいる…。
そんな勝手な解釈のもと、サイトからの指示に素直に従い始めてしまう。
【既に楽しませていただいてます。はい…とても…。
置きの頻度は週末とかなら来られると思いますが、平日がちょっとわかりません。
あまりお待たせしてもと思うのですが…。】
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