「上々な自己紹介じゃないか…、美優…、最高だ…。」
指示するメッセージへの返答はないが、静かなカフェ内…、そっと隣のブースの壁に耳を当てて集中すれば、キーを叩いている音が聞こえる。
色々なことを同時進行できるタイプの器用さはない。
言われるがままに、夫の為にとこんなところへやってくるようなまじめを絵にかいたような女だ、そのキーを叩く理由はこちらの指示に応えている最中なのだろう、と想像は容易だった。
焦らされるように待ちながら、サイトの画面を何度も更新し…鼓動が高鳴るのを感じながら妻の返答ともいえる自己紹介を待った結果、上々のコメントが上がってきた。
「良い自己紹介だ…、いや、止めておこう。こちらから必要以上に何かを言ってもつまらないな…。」
自己紹介へのコメントのメッセージを作っている最中ですっとスマホから手を離す。
基本的には妻からの助けを求める声に応える方がきっと楽しめる…。
それがないということは、その状況に興奮している、あるいは集中…もしくは楽しんでいる状況かもしれないのだから。
《いやいや…29っておばさんじゃないでしょ…?》
《むしろ若いから…、このサイト、40とか50前の女とかも全然いるからね…?》
《それくらいが理想だよなぁ…、若すぎるとなんていうの…楽しめないっていうかさ…、やっぱ30前後が一番だよねえ…。》
《つか、フルジッパー…って、がちで脱ぐ気満々じゃん…やっべ…まじもんの変態とか…?
しかも、股下10ないってさ…、四つん這いになったらぱんつ見えちゃうくらいってことだよね…。》
1言えば10返ってくる、とはこのことだろうか…。
ざっと確認しただけでも10種類以上のIPが存在していることがわかり、それはすなわち露出指示を求めている女への興味のバロメータでもあった。
《凄くスタイルいいんだね…。モテそうなのに、こんな書き込みしているなんて…。えっちなの…?
その服も…下着も…、この日の為に自分で準備したの…?
旦那さんには内緒なのかな…?バレたらきっと…悲しむよね…?いや、悦ぶタイプの旦那さんなのかな…?》
煽るコメントが多い中、やはり少し雰囲気の違うコメントが混ざっている。
いうなれば、「露出願望のある女への興味」か「美優という女への興味」の違いだろうか。
「旦那の事…勘ぐるやつは確かにいそうだよな…。
なんて答えるんだい…?
まぁ別に誤魔化す理由もないんだから、正直に言っても良いんだけどさ…。
変に俺を庇うような誤魔化したら、ただただ自分が変態…ってことに、なっちゃうけどね…。」
《ねぇ…今どんな気持ちなの…?もっとお姉さんの事…知りたくなってくるよ…。
ちょっとずつジッパー下げながら…いや、上げながらかな…?話してよ…。》
【ありがとうございます。
合わせた方が、美優さんもいちいち考えなくてよくなりそうですし、イメそのものに入りやすいかなと思いまして。
置きでじっくり長く楽しまれたい、で大丈夫でしょうか…?
間違いなければ、強引な急展開ではなくじっくり染まっていってほしいなと思っています。
序盤は自慰やブースを出てドリンクバーや本棚方面へ移動しての露出などを考えています。
おさわりや挿入行為に関しては、指示やプレイの一環であることを理解した男が必要以上に調子に乗らず紳士的に美優さんに寝取られる快感を覚えこませていくようなイメージでいいでしょうか…?】
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