初めての体験は何にしても未知なことが多い。
しかもそれが普通の女性であれば接することが無いようなアダルトサイトともなれば、何をどうしていいのかすらわからなくなる。
堪らずに夫に救いを求めたメールには、すぐに返事をもらえた事で、姿や顔は見えなくとも、声に出した会話ではないとしても、いつでも夫と会話できる状況に少し安堵した。
『IP…?あっ…このアルファベットの事ね…。』
夫からのメールにサイトの事を説明するような文面があり、夫の言う通りそれぞれ違うアルファベットが並んでいた。
『みんなバラバラってことは…この数だけここをみている人がいるってことよね…。』
夫の素早い対応に安堵しながらも、その意味を知る事で改めてドキドキが生まれてしまう事にもなった。
『優しめのコメント…?』
夫の言葉に促されてサイトのコメントを一つ一つ読み返していく。
初心者の私にとって尻込みしてしまうような内容や怖いと感じてしまうような言葉遣いのコメントの中に混じって、一つのコメントに目がとまる。
『この人…なんとなく優しそうな人…。』
そのコメントが上がると夫からのメールも届き、夫と同じコメントに注目していたことが少しだけ嬉しく思えてしまう。
[そうね…なんとなくだけど…この人は優しそうな感じがする…。
自己紹介はいいけど…パンツも…?言わないとダメ…?なんだよね…。]
今まで他人に今穿いている下着の事など話したことがない。
それを見知らぬ他人に言う事の恥ずかしさが私の中に込み上げてくるものの、夫からも言うように促されれば、それが夫の望む事なんだと覚悟を決めて…。
《お姉さんだなんて…29歳のおばさんですよ…?
見た目は…真面目を絵に描いたような…。
黒髪ストレートの真面目にしか見えないおばさんです。
身長は160ちょっと。
スリーサイズは88のEで.59、86です。
服装は黒いタイトミニのワンピースで、股下10センチ…無いかも。
前には上から下までのフルジッパーがついてます。
下着は…恥ずかしいんですけど…真っ赤なシースルーです…。
Tバックではないけど…面積は小さめです。》
夫に促されたからなのか、他の過激な言葉の中にあって安心できるような穏やかな言葉だったからなのか…。
自己紹介とともに下着の事までもコメントしてしまった。
『あなたに言われたからって…下着の事までも話すなんて恥ずかし過ぎる…。
でもあなたが望むなら…今日だけ…あなたの為に…。』
夫以外の男性に下着の色や形まで話してしまったことに、夫への背徳を感じながらブースの中で身体を縮めて顔を赤く染めてしまう…。
【カッコの使い方に関しては、その通りです。とは言っても、私がそうしているだけなので、面倒であれば合わせていただかなくても大丈夫です。
NGは…それほどないのですが…痛い事と汚い事…。あとは高圧的と言いますか、馬鹿にしたような上から目線の言動は好きではありません。】
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