「あぁ…んっ…。私の…エッチなパンティが…こんなに…。」
隣のブースに向かって壁に背を預けながら呟く。
その声には甘い吐息すら混じり始め、私を知らない者からすれば、単なる欲求不満の変態だと思われてしまうかもしれない行為。
それでも新たな興味が湧き上がり始めてしまった私を私自身が抑止する事は出来なくなり始めてもいた。
サイトか、指示された通りに、濡れた下着の真ん中に指を這わせ始めてしまった私は、更なる快楽を求めるかのように、その行為に嵌り始めていた。
「ブラも…胸の谷間も…エッチな…パンティも…。
ワンピースのジッパー開けて…丸見えなの…。
こんな格好を…させられて…パンティ…ビショビショにしちゃってるの…。」
甘えるような声色に変わったその言葉は、耳をすませば簡単に隣のブースに伝わってしまうかもしれない。
隣に誰が居るのか…男の人なのか…女の人なのか…。
それすらもわからない状況でありながら、私の脳内では若い青年が聞き耳をたてている事を妄想してしまう。
若い…真面目な青年が…。私のイヤらしい言葉を耳にして…そっと私のブースの扉の隙間から…イヤらしい私の姿を…。
そんな妄想をするようになるなんて、自分でも信じられない程。
そんな妄想を繰り広げるもう一人の私が私の中に存在していたなんて…。
『そうよ…もう一人の私は…佐藤さんが…引き出したの…。
佐藤さんの言葉が…私をこんなに…。』
その瞬間…。背中に伝わる尖った衝撃。
ほんの僅かながら私の背中に弾かれるような刺激を感じた。
そして私の耳に届くコトンと響く音…。
それが何を意味するのか…。
妄想に溺れ始めたわたしは、一瞬身体を硬直させ壁から離れたものの、身体の向きを変えて片手を壁につけて、頬を壁に擦りつけるようにしながら…。
「やっぱり…隣には誰か居るのね…?男の人…なのかな…?
こんな姿…見られちゃったら…どうしよう…。恥ずかしい…凄く恥ずかしいのに…。
こんなにエッチな格好を…見て…喜んでくれるの…かな…?」
挑発するような言葉を並べてみたものの、その先…このあと…何をしたらいいのかわからない。
私はサイトのあの人に助けを求めようとパソコンに向かうとコメントを…。
《佐藤さんに…言われた通り…濡れたパンティの真ん中に…指を這わせています…。
唇も…半開きに…舌も…だらしなく突き出して…。
パンティ…ビショビショにしてるの…って…声に出して…。
そうしたら…隣のブースから…コトンって…音と…壁に伝わる衝撃が…。
もしかしたら…私のイヤらしい言葉…聞かれてるのかも…。
私…どうしたら…。どうしたらいいの…?》
コメントを打ち終わると、既に蕩けたような表情でパソコン画面を見つめながらも、下着の上を這い回る指先の動きを止めることができずにいた…。
【いえ…この場面は前後を繋ぐ為にとても必要な場面になると思います。
夫が自らの欲望を果たす為に、他人を安全に巻き込む場面は、今後夫主導の元にプレイを進める為には必要だと思います。
私も上手く表現できたかわかりませんが、隣のブースをより意識するような展開になればと思います。】
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