「失礼いたします。」
VIPラウンジのドアに三度のノック音が鳴ったの後、静かに開いて長身のCAが二人入室しました。
二人とも姿勢よく、自然な笑顔でお辞儀します。
「湯浅秀樹様でいらっしゃいますね?
本日より世界一周旅行のお世話をさせていただきます、義姉妹CAでございます。
私、義姉の安田晴佳と…」
背の低い、年長そうなCAがまず名乗ります。
背が低いといっても、そこはCA。一般的な女性よりも高く、モデルでも通りそうな美貌とスタイルです。
「義妹の安田奏絵と申します。
晴佳は、夫の姉でございます。
これから一ヶ月、快適な旅をお約束いたします。」
生き生きとした笑顔で腰を45度以上曲げてお辞儀するのは、湯浅様の会社の先輩の妻・奏絵。
義姉よりも長身なのに、腰の括れは義姉以上で、同じ制服なのにFカップの巨乳が強調されているように感じます。
「搭乗時間まで、まだ三時間ほど間がございます。
もし湯浅様がお望みでございましたら、この場でも機内サービスをご提供できますが。
いかがなさいますか?」
本当は私と湯浅様とは、夫の会社の家族参加可のバーベキュー大会で顔を合わせたことがあったのですが、きちんと挨拶もできなかったので記憶には残っていませんでした。
そんななか、湯浅様のやや強めの視線を感じながらも、まだ知らないまま笑顔を向け続けます。
そして、湯浅様の言葉を待ちながら二人並んで直立していました。
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