スッ… カタッ…
緊張気味に腰を下ろしているソファーの向かいにある、背もたれのない4本脚の椅子。そこへそっと座る柿原。俯き加減な凛とした表情は、ゆっくりと前を見上げていく…
「改めまして、この先早乙女様の治療を担当させていただきます、柿原…と申します。どうぞよろしくお願いします…」
冷静な表情がやや緩み、優しい笑みを見せる柿原。どこか機械的に見えた彼女も、やはり人間なのだ。寧ろ、その笑みや雰囲気は人柄を感じさせる…
「では…早速ですがこれからカウンセリングを始めたいと思います。いくらか質問をさせていただきたく思います。デリケートな内容なので、答えたくないもの、不快なものは拒否、仰っていただいて構いません。
では、始めさせていただきます。
まず…どういった症状がありますでしょうか?また、いつから出始めましたか?…」
背筋をピンと伸ばし、真っ直ぐ貴方の目を見ながら問い掛ける柿原。バインダーとペンを持ち、凛とした佇まいで貴方の返答を待つ…
【こちら主導で進んでいく部分はあるかと思います。
治療を通じて千紘のパーソナリティー、プライベートに関心をもっていく流れがイメージです。
心理描写、いただけたら嬉しいです。】
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