圭介くん
「景子ちゃん・・・久しぶりだね・・・」
ゾッとする様ないやらしい目・・・。
まるで私の全身を舐める様な視線を感じていた。
景子
「あ!け、圭介くん・・・」
思わず胸と股間を押さえてしまう・・・。
服を着ているのに裸を見られてる様に感じる。
景子
「同じクラスになったんだ・・・よろしくね」
私は話を切り上げてその場を後にする。
ずっと、私を追従する圭介くんの視線を感じながら・・・。
席に着くと他の女子から話しかけられる。
クラスメイト女子
「坂本さん、小山田くんと知り合いなんだ・・・
どんな関係?・・・」
景子
「どんな関係って・・・ただの幼馴染みだよ・・・。
クラスメイト女子
「そうだよね・・・キモいんだよね・・・気を付けなよ・・・
さっきの小山田くんの顔・・・キモかったよ」
確かに小山田くんは、とても恋愛感情など湧くはずも無かったが
それでも、幼少期の私は、そのキモい小山田くんに戦隊ゴッコで
縛られていた記憶が甦ってフリーズしてたなんて言える訳も無い。
ガヤガヤしていた教室も、担任の先生が来ると静かになり授業が
始まる・・・。
そして授業が何事も無く終わった。
私は放課後、自分達有志で作ったヒーロー同好会で活動している。
細々と同好会でやって来たが、私が部長となって三年生が卒業してしまうと
同好会ですら、維持できなくなっていった。
部員が少ないのだ。
ヒーロー同好会の活動は、戦隊モノの鑑賞とヒーローショーの
実演をしたり、遊園地などでヒーローショーに参加すると言うモノ。
私もアルバイトでちょっと不本意だけどヒロインの着ぐるみで
ヒーローショーに出たり、握手会に出されたりしていた。
だけど、部員の不足でアルバイト以外は開店休業の状態でした。
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