私は絶望とは別の感情も感じていた・・・。
息を荒げ、明らかに期待と興奮を感じていたのだ。
正義のヒロインとなった自分が醜い怪人によって穢される・・・。
助けを望んでも誰も現れず、無力感に苛まれながらも屈服せずに
無意味な抵抗を続ける・・・。
そんな私の期待に応え様と言うつもりなのか、露わになった割れ目に
ペニスでなどられる・・・。
挿入されそうな恐怖と期待が敏感になった部分に上下になぞられる度に
身体に電流が走り、ビクッビクッっと跳ねだす・・・。
ひとしきり虐められた後、いよいよ挿入しようと少しずつペニスを押し付けてくる。
普通の私なら絶対にこんな事などさせはしない・・・。
でも、怪人として戦隊ヒロインの私に接してくれるなら、例えどんな酷い事でも
受け入れられる・・・。私の態度から圭介くんはそう確信していた。
その時
― キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン ―
『下校の時間です、当直の先生方は見回りを行って下さい』
また、昨日と同じ放送が流れ、私に掛けられた魔法が解ける・・・。
私は安堵したが、何となく残念そうな雰囲気を感じさせてしまう・・・。
私は普通の女子高生に戻っていく・・・。
そんな私の目には、自分を“穢してくれる怪人”から、ただの醜い幼馴染へと戻っていく。
途端に、私は嫌悪感を表す・・・縛られている自分の状況もちゃんと分かっているが
圭介くんをなるべく刺激しない様どうやって声を掛けようと画策している。
早くしないと見回りの先生に見られてしまう・・・。
だが、時間だけが経っていく・・・次第に私は焦りだす。
だけど、圭介くんは一向に自由にするつもりは無いようだ。
私は何時現れるか分からない先生の影におびえ、今にも泣き
だしそうな顔をしていた。
こんな状況破廉恥な姿を見られては廃部は免れないだろう・・・。
そんな私を抱き寄せ、圭介くんは耳元で小さく呟く・・・。
圭介くん
「誰も来ないよ・・・」
その冷たい言葉に私は驚いて圭介くんを見る。
そんな私に不敵な笑みを浮かべる圭介くん。
圭介くん
「顧問の先生にさ、今日は部活の事を部長にいろいろ聞きたいので
戸締りはこちらでやります・・・って言ってあるんだ」
この状況から解放される事は無いと私は悟る・・・。
更に圭介くんは追い打ちを放つ・・・。
圭介くん
「残念だったなレンジャー・ピンクよ、この空間には誰も入れぬ。
助けを期待しても無駄な事だ・・・ハハハ」
私の魔法は解けていなかった・・・。
私は再び囚われのヒロインへと戻されてしまうのだった。
少し、現実に引き戻された事でさらに恐怖は増していく。
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