みんな朝からワーワー騒いでいる。
今日は新学年、新学期初日・・・。
ほぼ小学校、中学と同じメンツで学年が上がって来ただけ。
唯一の楽しみと言えばクラス替えくらいなモノ・・・。
小さい頃から男の子に混じって遊んできた私は幼馴染と同じクラスに
なればいいなぁ・・・位しか思っていなかった。
女子達は人気のある男子と一緒になるかならないかで一喜一憂している。
私も気になる男子は居たけど・・・。
いよいよ教室に入ると、またいつものメンツ・・・。
まあ、気心知れてるし、まあ良いか・・・。
けれど・・・その中に久しぶりにクラスが一緒になった男子が居た。
圭介くん・・・ずっと、同じクラスにならなかった幼馴染・・・。
ふっと、昔の記憶が蘇る・・・。
近所の子供は女の子比率が低く、唯一の私はいつもヒロイン役・・・。
リーダーの男の子がヒローになり、圭介くんは怪人か戦闘員・・・。
私もプリキュアとか女の子が好むモノより、戦隊モノヒーローが好き。
でも、私はヒーローにはなれない・・・。
しかし、私には違う楽しみがあった。
ヒロインは時折、敵の怪人とかに捕らえられるシーンがあった。
特に戦闘用のスーツのまま、ヘルメットを取られただけの姿で
捕えられるシーンに興奮した。
そのせいからか、戦隊モノゴッコでも怪人や戦闘員役の圭介くんに
捕まり自由を奪われる・・・危機一髪でヒーローに助け出される・・・。
圭介くんはコテンパンにやられる訳だが・・・。
私はまだそれが特殊な性癖だとは思いもしなかった。
だけど、圭介くんは縄跳びやロープを使って私を縛り上げる。
最初は拙い、すぐに解ける様なモノだったが、慣れるに連れて腕前が
上がって行った・・・恥ずかしい格好にも縛られて・・・。
圭介くんの顔を見るなりそんな記憶が戻って来た。
その圭介くんはあの頃の面影はあるモノの見るからにオタクっぽく
活発な私には気味の悪い印象しか無かった・・・。
成長した私は戦隊モノのヒロインの様に育っていた。
自己紹介的に書いて見ました。
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