流石にやり過ぎたかな?…帰宅後、僕はひとり自室で苦悩していた
ヒロインを演じていた彼女はキラキラと輝いており、見せてもらった殺陣や仕草は本物と錯覚してしまう程に凄かった
それが幼馴染だと思うと…幼い頃、彼女にしていた事を思い出すと止まらなくなってしまった
ずっと思い描いていたヒロインへの行為…穢れなき正義のヒロインが悪の手によってメチャクチャにされる
僕に縛られて身悶えていた彼女もそんな結末を望んでくれてたら…
いや、絶対望まないだろう
彼女は子供の頃に憧れた正義のヒロインになりたかったんだ
その為に努力してきた…それはあの演技を見れば僕にでも分かる
だったら、僕も子供の頃に思い描いた怪人を目指そう
正義のヒロインになった景子の天敵…ヒロインを淫らに責め立てる怪人になってやる
その為には僕も同好会に入っ…ここで漸く彼女に何をしたのか思い出した
あんな事しておいて素直に入部なんてさせてくれる訳ないや
どうしよう…頭を抱えていた僕だったが
…いや、確かヒーロー同好会は部員が少な過ぎて廃部の危機だって聞いたぞ
だったら僕が入部するって言えば断れない無いはず
でもなあ、景子ちゃんが部長だって言ってたし
彼女を辱めた僕が何食わぬ顔で行ってもダメだろうな…
謝って入部お願いしてみるか
そう思い立った僕は直ぐ行動に移す
スマホを取り出し景子に連絡しようとしたのだが…彼女の連絡先なんて知らなかった
終わった…深い溜息を付いて携帯をイジっていると
んっ?これって…保存された一つの画像に目が止まる
興奮しすぎて消し忘れたものだったが、眺めているとひとつ邪な考えを思いつきニヤリと笑みがこぼれた
いやらしい怪人になるって決めた事だし、悪役らしくこいつを使ってみるか
それは稽古場で縛った景子の写真…写真の中の彼女は恍惚として扇情的な表情を浮かべていた
翌日、意を決した僕は入部届を持って同好会の部室へ向かった
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