幼い頃に遊んでた戦隊ごっこの感覚・・・。
遊んでいるはずなのに、大人では通用しない子供ながらの
ご都合主義の世界・・・懐かしく思いながらも忘れていた感覚が呼び覚まされる。
圭介くん
「ふん、何とでも言うがいい」
腕の自由を奪って私を床へと放り出し、悪役らしく言い放つ・・・。
圭介くんは部屋の中をキョロキョロと見渡し、何かを探しているようだ。
壁際に積んである段ボールをゴミとして纏められて荷造り用のロープを
段ボールの山からロープを調達して、それを持ってきた・・・。
圭介くん
「レンジャー・ピンクよ、これが何だか分かるか?」
床に転がされた私の前にロープを垂らすと・・・
圭介くん
「これはな、我が組織が開発した“貴様らレンジャーのエネルギーを奪う”為の兵器だ。
これを今から貴様の身体で試してやろう」
景子
「そ、そんなモノ・・・や、やめて・・・卑怯モノ」
捕らえられたヒロインを追い詰める王道の流れだ・・・。
ただし、子供向けとは真逆の方向へとストーリーを持っていこうとしているとは
思ってもいなかった。
私も流れに乗って声を上げながら抵抗している。
圭介くん
「無駄だ無駄だ、自由を奪われた貴様に何ができる」
圭介くんは私を床に座らせると素早く背後へと回る。
私は圭介くんのロープ捌きに驚く・・・。
慣れた手つきで、胸を強調するようにロープを這わせ
あっという間に縛り上げられてしまった。
澱みなくロープを操る圭介くんの術は、子供の頃のもたついていた
記憶しか無い私にとって魔法の様に感じた。
制服の上から胸を強調された姿は物凄く淫靡な姿・・・。
圭介くんに見られてると思うと恥ずかしさが湧き上がるが・・・。
余り強く縛り過ぎず、あくまでも“なりきリプレイ”を装っている。
痛みは抑え、けれども腕の自由が利かない様に縛る強さを調節されていた。
景子
(何だか妙な感じ・・・ああ・・・あの時の・・・)
圭介くんのローブ捌きに未だ呆気に取られている私に背後から呟くように声を掛けられる。
圭介くん
「どうだ、レンジャー・ピンクよ、我が兵器の能力は?徐々に力が抜けてゆくだろう?」
景子
「・・・・っく」
偽薬効果からか、そんな効果などあるはずも無いのに、私の息遣いは少しずつ荒くなっていった。
忘れていた幼少期の感覚・・・。
敗北ヒロインの同人誌の様なシナリオ・・・。
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