足早に立ち去ろうとする景子の姿を目で追っていく
制服を透視して彼女の裸を凝視するかの様に目には力が入っていた
女子生徒A「なになに?エロ豚が坂本さんに声かけてんの?」
女子生徒B「しかも景子“ちゃん”だって、馴れ馴れしい…何様のつもりw?」
クラスの女子たちが僕の行動をみて少しざわついているが、美しく成長した幼馴染との学校生活を想像する僕には気にもならなかった
それからの数日間は授業中でも休憩時間でも常に景子の姿を目で追っていた
彼女の交友関係、好きなもの、部活動などをつぶさに調べ上げていった
そんな折…「ヒーロー…同好会?」
調べている内に聞きなれない同好会の存在を知る事となった
聞けば今は彼女が部長となって活動しているとの事だが部員自体がほとんど居ないらしい
彼女との繋がりが少しでも欲しかった僕は同好会の部室を訪ねてみる事にした
…のだが、部室棟を探してみてもヒーロー同好会なる部室は存在しない
「おっかしいな、ここ(部室棟)に無いとなると…」
そう思い今は使われていない旧校舎、その中に足を踏み入れてみると…有った
わら半紙に手書きで〔ヒーロー同好会〕と書かれた看板が扉に張り付けてある
ノックをしても返事は無く人の気配もしなかったがカギは空いていた
「…お邪魔しまーす」
元々教員用の更衣室が物置だったのか、室内はロッカーで半分に区切られ入り口から直ぐに見える空間にはTVや机、本棚が置いてあり、ロッカーで仕切られたもう一つの空間は着替えや荷物置きのスペースとして使われている様だった
本棚には戦隊モノやアニメのDVDが多数整頓されて置かれている
DVDの本数がやけに多く同好会の割には結構予算が在るんだ、なんて思いながら着替え用のスペースへと移動する
するとそこには壁に多数の写真が貼られており自然と目が写真へと進んいった
「なるほどね、そういう事」
写真には部員同士の交流風景や遊園地などヒーローショーでのバイト姿が収められている
どうやらバイトで稼いだお金をDVDの購入費用に充てている様だった
ひとつひとつの写真を眺めてゆく…
スタッフとして働く姿や着ぐるみに入ってショーに参加しているものまである
景子の写っているものを重点的に眺めていると写真内の雰囲気になんだか違和感を感じてきた
戦隊モノのショーにスタッフとして参加している時の景子の表情がどことなく不満そうに写っていたからだ
子供の頃は戦隊ごっこでヒロイン役が鉄板だったから、ひょっとして今でも戦隊ヒロイン役がやりたいとか思ってたりして
そしたらまた…
そんな事を思っていると、頭の中で成長した今の景子が僕に縛られ、弱々しく睨む姿が妄想されてしまっていた
そんな妄想にふけっていると入口のドアが開く音が聞こえた
[こんにちは]
コスプレ要素いいですね
流れの中で話に組み込める様に考えてみますね
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