グッタリしていた身体を起こし、呼吸を落ち着かせてやっと入店すると、店内は土曜の昼時で混み合っていた。
家族連れやカップルばかりで、周りは楽しそうに話してる中、みやびただ一人オマンコの中にローターを入れ、またいつスイッチを押されるのかわからない恐怖に怯え、自分の置かれた状況が惨めでたまらなかった。
いつかはスイッチを押される、ただそれがいつかは分からないまま身体の火照りがやっと落ち着いてきた頃にみやびもメニューを決め、店員を呼ぶボタンを押す。
程なくして男の店員が来ると、田辺が先に自分の注文を頼み、続けてみやびも注文をしようとした途端、ついにローターが動き始め、
「私は……っ……こ、れ…下さいっ……ふぅっ…ふぅっ…」
咄嗟に下腹部と口元を押さえ、声を上げそうになるのを必死に耐え、口に当てていた手を離して震える手でメニューを開くと、自分が注文する予定だったカルボナーラを指差して店員に伝え、そのまままたすぐに口元に手を当てて俯いていた。
店員は忙しさのせいか、様子のおかしいみやびのことを気に留める様子はなく、「〜が一点、〜が一点…ご注文以上でよろしいでしょうか?」と注文の復唱をする。
みやびは店員に早くこの場を離れて欲しかったが、田辺はみやびの反応を見て楽しみ、悪どい笑みを浮かべながら「あーそれから…ドリンクバーを…2人分頼むよ。」と追加注文してから店員はやっと去っていく。
田辺が「ドリンクバー」と口に出した時みやびは俯かせていた顔を上げ情けない表情で田辺のことを見るが、ここでももちろん拒否権はみやびには無かった。
ただの風邪じゃなくてコロナで…
熱が下がっても息苦しさが続いてます…。
田辺さんはもうすっかりお身体大丈夫なんですか?
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