言い訳をしながらシャワーに逃げた凛花。
凛花の姿がシャワー室に入ったことを確認すると、自分の荷物に隠したカメラの録画を止め、回収する。
(それにしても、体力もあるし最初から俺とのセックスを受け止められるし、相性のいい女だな。
どうせまともに録画もしてないし、あの情けない旦那ならまだまだ堕とすチャンスはあるだろ。)
凛花のシャワー中に優にセックスが終わったと連絡をすると、待ち合わせと同じ場所まで迎えに来るという。
凛花がシャワーから出てくると、その旨だけを凛花に伝え、お互いに無言で身支度をする。
無言ではあるものの、ホテルに向かう前のような嫌悪感から来るものではなく、どちらかといえば夕にも見せたことがない性癖やセックス中の言葉・態度を恥ずかしがってのもので・・・
「さて、帰りましょうか。
そうだ、手をつないで旦那さんに見せつけてあげましょうか。
寝取られ趣味の人って、そういうのに興奮するんで、きっと旦那さんも喜んでくれますよ。
・・・"凛花"、大人しく手をつなげ。」
口調は再び丁寧なものに戻るが、ホテルへの行きに断られた手つなぎを再び提案する。
しかも寝取られ性癖の優なら喜んでくれるとの言葉つきで。
それでも恥ずかしさやセックスで自分をさらけ出したことに対する優への申し訳なさから拒否しようとするが・・・
乱暴で凛花を屈服させるようなセックスを思い出させるように言葉使いが変わり、凛花に手をつなぐように命令する。
それに逆らえず、無理やり手を掴んできた翔太の手を振りほどけず、指を絡めた恋人つなぎのまま歩き出してしまう。
そして優が待つ最初の待ち合わせ場所に・・・
『あ、凛花さ・・・えっ?』
愛する凛花を他人に抱かせる背徳感、それでもホテルに行く姿から、たとえセックスの手練れの翔太が相手でも態度は変わらないはずと考えていた優。
しかしホテルから戻ってきた、手をつないだ二人の姿に言葉に詰まってしまう。
「あぁ旦那さん、ご依頼の通りに"寝取りセックス"を楽しませてもらいました。
動画は凛花さんが撮影しているので、そちらをもらってくださいね。
じゃあ凛花さん、また機会があれば楽しみましょうね。
・・・凛花、俺はまだ余裕があるからな。次は1日中犯してやるよ。」
優を煽るように寝取りセックスを強調して話しかける。
そして最後に凛花の耳元に口を寄せ、凛花だけに聞こえるように小声で話しかける。
ただでさえ凛花の価値観を変えてしまうようなセックスだったのに、次はさらに犯すと言葉を言い残して帰っていく翔太。
『・・・
じゃあ凛花さん、帰ろうか。』
翔太の姿が見えなくなると、凛花に話しかける。
家に向かって足を動かし始めるが、優は凛花に他人とのセックスをさせた申し訳なさと少し雰囲気が変わってしまった凛花に気後れしてしまい、行きのように手をつなぐことはできない。
どちらからも言葉を発することなく無言で帰路を歩く二人。
自宅に着くと・・・
『えっと、り、凛花さん、お帰りなさい。
つ、疲れてないかな?』
気まずさから少し詰まりながら凛花を気遣うような言葉を書ける優。
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