「ぁっ、いやっ、ちょっとっ!」
再度始まる不完全燃焼の愛撫。
満足させる気がない、追い立てるためだけの指使いに、桜色に頬を染めながら、指を噛んで声を堪える。
太ももの付け根のあたりを指が這い、耳元に息を吹きかけられ、小さく小刻みに身体を震わせて、身を捩る。
(少なくとも、優とは違う…っ、コイツ、わざと楽しんでる…っ)
背後の翔太はきっとニヤついているに違いない。
そんなことはわかっていても、どうしても身体は火照って、子宮に不満が募る。
長い黒髪をかきあげられ、うなじに唇を押し付けられ、今日1身体をビクンッと跳ねらせた。
(やめてって、言わなきゃ…っ。けど、指離したら、変な声出そう…っ)
キスは当然NGだし、舐められたりも本当は嫌だ。
本当に嫌なことは拒否していいとは聞いているが、口元で噛んでいる指が、それを邪魔する。
(優は確かに、『他の男性と気持ちよくなってる凛花さんを見て、嫉妬したい』とか言ってたような…。理解できなかったから、あんまり覚えてないけど…。それに…)
凛花が我慢せず、気持ちよくなってしまった方が、確かに優の希望に沿う形ではある。
チラッと三脚にセットしたスマホを見つめる。
(まだ、カメラはつけていない…。優にはバレない…けど、むしろその方が裏切ってるような…。)
ここでもっと激しくして欲しい、なんて言うと、優にはバレないだろうけど、カメラの外で言うのも、本当の裏切りみたいで気が引ける。
ぐるぐる1人で悩んだ結果…、
「…気持ち、いい…けど…、もっと…。」
『けど…?大きい声で、教えてください』
「…だからっ、もっと強く、激しくしてって言ってるの…っ!!…もう嫌…っ」
自分で言うように誘導され、苛立つように大きな声を出す。
初対面の男にこんなことを言わされてしまう自分に嫌気がさして、両手で顔を覆うが、耳まで真っ赤に染まっているのが翔太からは見えた。
【飲尿とか大丈夫でしたか、よかったです…っ。私は、お浣腸とかも好きだったりします。翔太さんに躾けられて、セックス前の土下座とか、おねだりを教え込まれたり、それが優さんとのセックス中にも片鱗が出ちゃったりとか、そういうのも好きですね。】
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