アトラクションは次の段階に進む・・・。
身体検査を受けて、囚人の生活を疑似体験する嗜好だ。
最初の関門を通過した時点で、私はマゾスティックな性嗜好があると
思われる・・・サブミナル効果だと気付くことは無い。
独房の中で固縛されているのに、吉澤くんに全てを見られ、囚人服を着せられて
連れて行かれている。
本当の私は現実にされていて、それを見せられているそんな感覚。
その位、その場の雰囲気まで視覚と触覚に与えられ、息づかいまで感じる。
私はいつしか何も考えられずに、されるがまま・・・。
次のアトラクションは、鞭打ちだそうだ・・・。
囚人に対する拷問の事だとすぐに気がつく。
実際にはAIの私が拷問を受けるのだが、そんな経験はした事がない。
手枷、足枷で自由を奪われていた私を、吉澤くんはその部屋で外して
今度は麻縄を私に掛ける・・・。
後手に高く縛り上げられ、天井からぶら下がるフックに掛けて
私はつま先がやっと着く位に吊り下げられる格好・・・。
囚人服のまま、胸を強調される様に縛られ、お尻も突き出す感じ・・・。
うなだれていた顔を上げると、吉澤くんが鞭を構えていた。
ビシッ!空気を切る様な音と、バシっと肉に食い込む様な音がして
衝撃は離れた私にも届けられた。
AIの私の表情は、実際の私がしている表情を読み取って反映させている。
痛みだけではない・・・こんな非日常の空気の中だからなのか・・・。
恍惚とした表情を浮かべている。
私が悪い事をして、罰を受けている・・・そう刻み込まれる。
しかも、痛みまで快感に変えられていく・・・。
恥辱と痛みによる被虐性の開発が短期間に植え付けられていく。
知らず知らずのうちに、吉澤くんの嗜好に染められて行くのだった。
私には自分では気付かなかったが素質が有ったのだ。
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