異様な外観に、ファンタジー性の全く欠如したネーミング・・・。
吉澤くんに誘われてついて来たが、入口で尻ごみしてしまう。
冷静に考えれば、自分の嗜好とは全く合致していない事は明らか・・・。
吉澤くん
「ちさとには、ちょっと早いかなこういう大人びたアトラクションは?」
年下の吉澤くんにそう言われると、しっかりと年上対応になってしまう私・・・。
ちさと
「そ、そんな事・・・無いよ・・・吉澤くんの行きたいところにも行くって
約束したものね・・・行ってみましょう」
強がって言うしか無かった・・・。
ホラーハウスと言う事だから、怖いに決まってる・・・。
看護師として血を見たりするのには免疫はあるけれど・・・。
吉澤くん
「よかった・・・信頼関係にある恋人に人気ってウワサなんだ・・・」
そう言って、私が答えるか、答えないうちに入口に連れ込まれた。
入口でスッタフの人から、女性は囚人、男性は看守となり順路に沿って体験
して行くと説明されて中に入る・・・。
入口からずっと、二人のテンションを上げる様にアトラクションの内容を
模したレリーフがブラックライトで浮かび上がっている。
そして、所々にアトラクションの説明が有り、テレビモニターに映し出される。
擬似的に拷問される訳だが、入口で撮影された画像を用いて、AIによる3D映像で
モデルは入場者の女性。
それがそのうちにAIか本人が、実は入れ替わっているのではないか・・・。
男女の性癖が吐露されてしまうのだ。
2人で入ると吉澤くんに首輪が渡される。
スタッフ
「彼女さんとはぐれないようにしっかりと嵌めてくださいね。
もし、はぐれたらスタッフに彼女さん拷問されちゃいますよ。」
そう言いながら、スタッフは私に手枷を嵌めてしまう。
今から私は囚人・・・。
スタッフから吉澤くんは首輪を受取、私に向きなおる。
私は魅入られている様に、素直に髪をかき上げてうなだれる。
簡単に催眠に掛かったような私の反応・・・。
吉澤くんは、首輪を巻くと鍵をかける。
スタッフ
「鍵とスマホ含めて、持ち物はすべてお預かりします。
出口でのお返しなります・・・。
それでは、貴女はこれから囚人253番です。」
スタッフは焼印の様な特殊インクのスタンプを額に押し、説明する。
スタッフ
「アトラクション内のブラックライトに反応してひかりますが外に出ると
見えないし、明日には消えますので安心して下さい。
“はい押しまーす”」
私の額にスタンプが押される。
どうした事だろう・・・嫌悪感など無く、むしろ酔いしれている・・・。
実は、途中のテレビモニタにもサブミナル効果の動画が流れており
知らず知らずに、女囚と言う立場を刷り込まれていたのだった。
吉澤くんは合図のようにリードをぐっと引き私を、歩かせる。
吉澤くん
「253番行くぞ。」
アトラクションはスタートした・・・。
まずは、独居房に私は留置される・・・。
ここでAIと交代する事になる。
私は独居房で、吉澤くんのAIの私に対する責めを見せられる。
吉澤くんはAIの私を擬似的に責め立てる。
私の身体にもAIの私が受けている感覚は、空気や振動で伝わる様になっている。
私は椅子に座らされて、ヘッドセットを装着されている。
プレイに免疫が出来てから、AIの私と交代するのだ。
ここまで来た時点で、引き返せない・・・。
私は初体験をする前に、SMプレイを体験する事になってしまう・・・。
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