明日はとうとうデートの日・・・。
今日は日勤で、吉澤くんと一緒にお仕事をこなしていく・・・。
お仕事中は私達は師長と看護師の関係・・・。
その上、師長の私には他にもお仕事は山積している。
彼はそんな私のお仕事を全力でバックアップしてくれて
何のストレスもなくお仕事をこなしていた。
いつもの様に引継ぎも終わって、一緒に病院を出る。
明日の約束をして別れた・・・。
うちに帰っても、この頃は生活に潤いが出ていた。
誰かに愛されて、自分も愛するってこんな気持ちになれるのか・・・。
今迄味わった事のない感覚・・・。
いよいよ明日は一日中二人きり・・・。
遠足前の小学生の様にワクワクが止まらない・・・。
明日は5時に彼が迎えにくる・・・早く眠らなきゃ・・・。
そう思うが、何度も目が覚めて結局朝迄良く眠れなかった。
翌朝、目が覚めて服を着替える。
チョイスした服に着替えて家を出た。
吉澤くん
「ちさと、おはよう」
外車だろうか大きな2シータースポーツカー・・・。
そこに佇む彼の姿は、私がチョイスした服を知っていたかの様な
マリンブルーのシャツが眩しい・・・。
私も約束とおりのミニスカート姿・・・シャツは白だがミニスカートと
ベストはマリンブルー・・・。
ちさと
「吉澤くん・・・おはよう・・・ございます」
吉澤くん
「とても似合っているよ、ちさと。」
手を繋ながれて車へとエスコートされていく。
助手席側のドアを開けて乗せられる。
彼は運転席側にまわり車に乗り込む。
2人きりの空間になり、いつものようにキスをされた。
もう何度もされて、違和感なく受入れる。
吉澤くん
「ミニスカート姿。想像したとおりにちさとに似合う。
ちさとは脚がとてもきれいだね。」
自信を持ってはいるが、改めて言われると恥ずかしい・・・。
ちさと
「ありがとう・・・シャツの色私と同じ・・・意思疎通かな・・・
同じ感性なのかな・・・お揃いだね・・・」
吉澤くん
「あと、今日は、師長のちさとは忘れて!僕の彼女のちさととして
一日過ごすんだよ・・・そのために服装も普段と違う感じをお願いしたんだ」
ちさと
「でも・・・難しいな・・・」
私はいつも病院のことで頭がいっぱいで返事を曖昧にしてしまう。
吉澤くん
「ダメ!これは命令だよ・・・ちさとは仕事のことは忘れなさい。
ちさとのリフレッシュも目的なんだからね。」
ちさと
「う、うんん・・・そうだね・・・わかった・・・ありがとう」
「これは命令・・・」何故かゾクっとする・・・。
彼女として付き合い出してから何度か感じる違和感・・・。
不快じゃない・・・おかしな気持ち・・・。
そんな二人は天気の良い朝焼けの中、車は目的地に向けて走りだした。
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