『ただいま~』と帰ってきたみやを抱きした。
『どうした?
今晩は、お泊りのはずじゃなかったのかい?』
そう言いながら、私はみやの身体に残る野村の痕跡を消去するように。
舌を絡めながら、服を剥ぎ取り、そのまま玄関で交わった。
みやの中の野村という履歴を上書きして、藤崎みやのどこを探しても黒田蒼佑という男しかいないように。
バスルームに連れていき、みやの身体を髪の先から足の指の先まで、私の手で洗っていく。
穢された汚れを落として、さらに磨き上げる為に。
野村は朝起きると、不思議な感覚に陥っていた。
昨夜は夢?
藤崎の胸の柔らかさが手に残っているし、藤崎の中の温かさもハッキリと覚えている。
藤崎だけが消えてしまった。
まさに夢物語のような一夜だった。
【こんばんは、
難しい事をお願いしてしまったようで、反省しています。】
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