しばらくゆっくりした後、チェックアウトをしてみやを送って行った。
車で送って行く間、1泊旅行に連れていきたいけど、みやは外泊、できるのかどうかをと聞いた。
まだ、高校生だし、ダメかなと思いつつ、ダメ元で聞いてみた。
みやの自宅近く、目立たないところにあるコンビニの駐車場へと車を入れた。
『お疲れ様、今日のパパ活は終わり、ご苦労さん。はい、これ。』
封筒に入れた今日のお小遣いを手渡した。
『また明日、学校で、おやすみ。』まるで、部活動か、放課後遅くなった生徒を送って来たかのように車をだした。
翌日、学校ですれ違うみやの表情がどこか、嬉しそうだった。
(あまり、表情に出してはダメだよ。)
心の中でそう諭す。
みやのクラスの担任であり、生徒会活動の顧問をし、教えている教科は歴史。
学校では、意外とみやとの接触機会はある。
だから、落としたスマホを拾ったのだろうけど。
放課後、私は視聴覚室でぼーっと校庭を眺めていた。
陸上部がグラウンドを走り、サッカー部がパスの練習をしている。
そこへ、約束したわけではなかったが、みやが入ってきた。
『どうした、藤崎?なにか、先生に用事か?
それとも、また、写真を撮って欲しいのかい?』
【こんにちは、
無理しなくても大丈夫です。
なんとかついて行こうと、思ってもらってるだけで十分ですよ。
だから、遠慮せず、何でもおっしゃって下さい。】
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