視線だけで感じ、見られていることを意識するだけで濡れるかどうかの行為。
想像、妄想、願望が事実であり、突出したものでなければ到底達成しえない。
些細な嫌悪感、抵抗、罪悪感、何かしらの拒否反応を見せていれば10分などという時間が倍あっても、10倍あってもやはり不可能。
「想像以上だな…。」
明確にどのタイミングからカウントを始めたというわけでもない。
しかし、それを意識し始めて物の数分、あっさりと大粒の雫が内腿を伝い、床まで滴り落ちたのだ。
真弓の半分程度の時間で、こうもあっさり。
如何に京子が現状に酔い、真弓を意識し、男を求めているのかが目に見える結果として証明される。
そしてそれは同時に、真弓との関係を終了させることを意味する。
何を思い、真弓の寝室のドアノブに手をかけるのか。
何を思い、その部屋へと一歩を踏み込むのか。
案の定、拘束された真弓の様相に戸惑いを隠せず、しばしの硬直が見受けられる。
その様子は京子にとって、想定内か…それともはるかに外か。
こっそりとリビングを、あるいは男と一緒に、その様子を伺っている光景も想像していたのだろうか。
その場に立ち竦む京子、全裸の手にスマホだけを持っている不自然さ。
そんな手の中でなじみ深くなりつつあるパターンでスマホが震える。
<見ての通り…、それが今の真弓。
10分弱の時間がかかった、まだ、「普通に近かった」真弓でも、こうなってしまったんです。
その半分以下…、「既に普通ではない」貴女は…どうなってしまうんでしょうね…。
当然、真弓は私の顔は知りません、声も知りません。
ベランダから放り投げた、アイマスク…そして貴女の厭らしい汁に塗れた下着、それで目を覆い、口の中に押し込んで横になっていろ、全裸で、そう言えば真弓は間髪入れず指示に従いましたよ。
鍵を持った男が与える指示ですよ。
視界を奪われ、助けを求める手段である声を自らで潰し、全裸という姿で。
逃げるための手段を全部自分でつぶして、真弓は待っていた。
もちろん、縛るときも抵抗の一切がない。
それどころか…見てください…。股間部周りのシーツのシミを。
あらゆる期待と緊張、不安に身を委ねながら、溢れる愛液が作った染みです。
当ててみましょうか…?
もう「邪魔」ですよね…?真弓が…。
そうだな…、真弓さえいなければ、私だけの…私だけが…って思ってますよね。
こんな状況になっている「元親友」を羨ましいと、思っちゃってますよね…?
そんな状況の「元親友」を見てもなお…貴女の割目は乾くどころか溢れてきている…そうじゃないですか?
真弓が「いなくなれば」、自分だけが…と。
邪魔…羨ましい…邪魔…羨ましい…邪魔…邪魔…邪魔…。
見下したいですよね…?
言ってましたよ…、真弓…。
貴女は真面目だ…、でも時折、プライドの高さや貴女には絶対負けてない、そう思っている表情や態度が出てたって。
差し上げますよ…。
貴女の方が上だという、物理的なプレゼントだ…。
真弓の顔を上に、跨りなさい…。
その為に、起き上がれない仰向けで伏せたままの状態を強制しているんだ。
貴女の、「真弓を排除したい気持ち」手助けしますよ…。
さぁ、跨って…、汚してあげましょう。
親友が終わる瞬間…。
膝立ちだと、より顔が近いですねぇ…、そこはお任せします。
真弓の顔に跨り、その濡れた割れ目を…何度も、何度もかき回してください。
ここ数日、放心状態でろくにおなにーもできていませんよね…?
ちゃんと見ててあげますから…。出られませんよ…?入った以上は…。貴女達が終わるまで…ね。
さぁ…。
さぁ…。
汚してくださいよ…、真弓を…。邪魔だと…、罵ってもかまいませんよ…?
惨めな姿だとあざ笑っても、構いませんよ…?
もう声は出してもかまいません。>
あえて寝室のクーラーは切っておいた。
熱中症の懸念もあったが、幸い湿度は高いが風は入ってくる。
蒸し暑く、汗を滲ませるも、大事に至ることはない程度だ。
湿り気を帯びた風は、ベランダから流れ込みカーテンを揺らす。
それはベランダの窓が開いていることを示し、この異様な光景。
縛られた全裸の女、脇に立ち尽くす同様に全裸の女。
近隣住民は到底想像もできないだろう。
惨めにもその惨めさの虜になった女の…惨めな姿を。
<そして貴女は気づく…。
真弓という…、最も近い、親友と呼ぶ女を汚す快感に。
解放してください…、竹本京子という女を。>
【楽しんでいただけているようで嬉しいです。
裏切りのシーンに関しては検討いただきありがとうございます。
裏切りの序章ではありますが、いったんこのような形を取っています。
お任せいただいて、しっくり来ていただいているかはわかりませんが…。
暴走…も、素敵ですけどね。
気になったこと、ご提案等はお待ちしていますので、気づいたことがあれば、やりたいことができた際はまた教えてくださいね。】
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